ゴクツブシさんのコメント

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「元チア部の私が思い出す「彼氏が甲子園球児だった青春時代」 スポーツの強さは“社会との断絶”と引き換えなのか?」へのコメント

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↑へのコメント

 

俺自身もスポーツに振った私学へ通っていたので、共感できる点もあり、面白かった。

一応、要約はしてみるが、そこそこ長い記事なので原文を確認していただいた方が良い。

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記事全体の要約。

パラリンピックと社会は地続きである方が良いという考えを、筆者の高校時代の実体験を踏まえた、高校野球部と学校生活に置き換え考察。

野球部に特化した学校生活を送ったことが一因とも考えられる弊害について触れ、野球部活動に伴う学校生活の断絶を批判的に意見。

強くなるためには社会と断絶するのではなく、つながりが重要と説く。

 

以下、記事筆者の高校時代の要約。

記事の筆者、小泉なつみさんの通われていた高校はスポーツクラスという、いわゆる、中学時代までの公式大会等での活躍実績があり、高校入学後、インターハイ等で活躍が期待できそうな生徒であれば、極めて低学力であっても入れるクラスがあったという。

スポーツクラスの生徒は、例えば、一般クラスより授業時間が少ないなど、勉強も普通の学校生活も放棄し、スポーツに特化した生活を送る、学校の中では特別な存在だった。

彼らの放つブランド力に恋焦がれ、チアリーダー部に所属していた一般クラスの小泉さんは、一言も交わしたことのない野球部員と交際。

楽しく過ごすも、野球部に対してハツラツとした気持ちを抱いて取り組んでいたわけではない、彼の心の内を知り戸惑いもあった。

それでも、彼のくれた甲子園の土は誇らしかったが、志望校合格後(すぐか大学入学後しばらくかは記載がないものの)別れた。

やがて、暴力事件等、部活動の不祥事を耳にする機会が増えたその時、彼の心の内を理解できたような気がした。

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俺の母校はスポーツクラスはなかったもののスポーツ特待生はいた。

全国大会へ行ける部活の部員は、小泉さんの高校同様、やはり多少特別な存在ではあった。

その中で最も特別な存在は野球部だった。

野球部は10年間で1,2度甲子園へ行けるか行けないかというレベルであった。

インターハイで優勝している部活もあったのだが、その部活よりも圧倒的に成績が劣るにもかかわらず、野球部員の特別感が強かった。

それは結局のところ、地方大会1回戦からTV中継(する地域、東京都はMXでやらないんだよねぇ~)していた注目度の高さだと、当時も今も思っている。

だから、学校も生徒も特別視するし、部員も特別だと思ってしまう。

これは、こういうやり方が続く以上、仕方のないことだと思う。

 

小泉さんは、彼らは女子の「憧れ」の存在だった旨記載している。

俺の高校時代、一旦廃れたプリクラが盛り返している時期で、野球部員は自分達のプリクラをこぞって撮影していた。

それを、中学時代の女友達のつてなのか何なのかを利用して、他校の可愛い女子の写ったプリクラと交換していた。

そこそこ名の知れた野球部ブランド力の効果もあってなのか、他校の可愛い女子のプリクラを大量に所持する部員が、俺の知る限り、何名もいた。

時々、見せてもらったこともある。

彼らは良い奴らだったが、他校の可愛い女子のプリクラをコレクションするこの文化だけは心底気持ち悪いと、弱小バスケ部でモテない俺は、たぶん(もう昔のことなので)、嫉妬しながらそう思っていた。

 

 一般人が容易に近づくことのできない、全国で活躍する、選ばれし者だけの空間。「スポクラ」はエリートアスリートたちの「ボーイズクラブ」だった。

 そんな彼らに、少なくない女子が熱い視線を送っていた。実際とても人気があったし、私も恋焦がれた一人である。チアガールを3年間続けたのも、やましい気持ちがなかったといえば嘘になる。

 そんな邪念が岩をも通したのか、「スポクラ」の野球部員と交際する幸運に恵まれた。話したことなどないので、完全に「野球部」「スポクラ」というブランドに惹かれた不純な動機だったが、彼はとてもいい人だったので、楽しい時間を過ごすことができた。

ブコメでそれらしいことを指摘されている方もいたが、一言も交わしたことがないのに野球部と交際できるチアガールの生徒は確実に一般人ではない(チアガールの中にはビックリするレベルの容姿の方もいたはいたが…)。

俺自身は目立たない生徒だと自負していたけれど、それでも腐っても運動部の弱小バスケ部のこの俺ですら、スクールカーストの平均よりやや上だったと評してくれる当時の生徒がいたかもしれない。

だから、チアガールが一般人なわけがない。

野球部とチアガールとか、もうね。

小泉さんは少なくとも当時は確実に(今もかもしれないが)高ルックスだったんだろうし、憎らしいと思っていた女子生徒も大勢いたに決まっている。

 

高校球児というと、坊主で爽やかな礼儀正しい青年というイメージだが、彼の中の「野球部」はまったく違うようだった。部活ってそんなドロドロしてるの? 私が何を尋ねても、彼は人生の大半を費やしていた部活について、多くを語らなかった。

自分が高校生になった時、それまで高校球児に抱いていた勝手なイメージは変わった。

小学生時代は坊主頭の高校球児に対して「質実剛健」というイメージを持っていたと思う。

だからこそ、上述のプリクラ集めを心底気持ち悪いと思ったんだろうな。

ただ、特別視されてチヤホヤされるんだし、甲子園行けるか行けないかの実力もあれば、そりゃ調子に乗りたくなっちゃうよね。

弱小バスケ部で何の裏付けもない俺ですら、モテたかったし、強い部活の顔色伺いながら調子に乗ってたもんなw。

 

あと、彼が部活について多くを語らなかった理由は、もちろん部内のドロドロのせいかもしれないが、小泉さんと過ごせる時間を通じて、恐らく彼らが羨望していたであろう「普通の学校生活」を体験できる点にもあったのではないだろうか。

至福の「普通の学校生活」を送っている最中に、部内の「現実」、あるいは、「日常」に引き戻されたくなかったからこそ、溢れ出てしまった、そして、端的に語ることのできる監督に対する不満以上のことは語りたくなかったのかもしれない。

監督に対する不満だって、当時こそ本気でそう思っていた部分もあったのかもしれないが、そもそも、高校生は話を盛りがちだし、調子に乗っていた生徒だとその傾向がより強くなるし、今となっては良い思い出に昇華させているかもしれない。

弱小バスケ部の俺ですら、監督には不満があったし、その不満を大袈裟に語っていたような気がする。

インターハイに出れたわけではない(というより、1度もレギュラーになれなかったw)ので、良い思い出に昇華してはいないものの、かと言って当時のような、熱の籠った不満などもはや全くない。

 

それから、ここまでの野球部の話は、小泉さんの記事も俺の話も、あくまで、甲子園出場が目標レベルの高校の話なんだよね。

甲子園で常勝するような"プロの"高校球児がいるような学校では、例えば監督に対するエピソードとか、また違ったものなのかもしれないという余地を残しておいた方がいいのかもしれない。