ゴクツブシさんのコメント

コメ欄を汚さずに、ブログで吐き出します(本ページはプロモーションが含まれています)。

【2024年3月更新】薬学部 留年 退学 ストレート合格率 ランキングを作ってみた 目次【志望校選び応援】

2024年2月5日更新:本ページを目次化

過去の更新履歴

2023年9月23日更新:全国薬学部(6年制) 退学率ランキング更新、ストレート合格率ランキング新設

2023年1月31日更新:全国薬学部(6年制) 留年者数・留年率ランキング等更新

2023年1月27日更新:全国薬学部(6年制) 退学率ランキング

2022年5月5日追記:「薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて」

2022年5月5日更新:留年者数・留年率グラフ更新

2022年3月1日追記:「薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて」

gokutsubushiiii.hatenablog.com

↑2022年2月9日に、上記の自分の記事に対するコメント

として書いた本記事。

以降ちょこちょこと追記していたら、グラフが当初よりだいぶ増えてしまった。

重すぎるのか、数年前のミドルスペックのスマホで読み込むと、1回目の読み込みで失敗することを確認していた。

読み込めない時の表示

ということで、各グラフごとに記事を新たに作成し、元のこの記事を目次とすることにした。

 

6年制薬学部各種ランキングの目次

志望校を検討する上で、独断と偏見で重要なものから順に記載していく。

単純な数値データの列挙を掲載している他のサイトにはない、視覚でイメージしやすい仕様となっている。

 

薬剤師国家試験ストレート合格率・合格者数ランキング

2024年2月更新

ちゃんとした大学にせよ、Fラン大学にせよ、入学前から6年を超えて薬剤師免許取得を想定している志望者はいないかと思う。

 

薬学部退学率ランキング

2024年2月更新

ネットでサクッと検索すると、4年制全大学の平均退学率は7~10%という記載が見受けられる。

薬学部はさて・・・。

 

薬学部留年率・留年者数ランキング

2024年2月更新

先人がいつ散っていってしまったのかを学ぶことで、気を引き締めよう。

 

卒試落第率・落第者数ランキング(私大のみ)

2024年2月更新

紆余曲折を経て6年生まで辿り着いても、この試験の突破なしに薬学部在籍中の薬剤師国家試験受験は叶わない。

 

既卒受験者数・受験率・薬剤師国家試験既卒合格率ランキング

2024年3月更新

どれ程若い既卒者でも24歳(になる年度)。

アラサーからの薬学部延長戦。

 

薬剤師国家試験受験者数・合格者数・合格率推移

大昔の第20回薬剤師国家試験から掲載。

 

ついでに紹介、薬学部志望を削ぐ記事の目次

紹介したランキングにせよ、これ以降紹介する記事にせよ、高校生や浪人生の頃の過去の自分に向けて書いている節がある。

したがって、もし当時、このような記事を読めていたら「すべり止めでも薬学部の受験など決してしない」と、過去の自分を踏みとどまらせるような内容を心掛けている。

 

「薬学部入学を早まるな!」の警鐘記事の目次

 

あえておススメの薬学部をあげるなら

それでも薬学部志望という方へ向けた、薬学部入学で人生が大きく狂った者が勧める薬学部を列挙。

 

2024年2月2までの元の記事

開く(グラフは新しい記事に移行)

gokutsubushiiii.hatenablog.com

↑前回の自分のコメントに対するコメント。

 

前回、コメントするきっかけとなった

www.mext.go.jp

全薬学部の留年者数・留年者率 進級者数・進級率、退学率等、文科省が「薬学部における修学状況等」で公表した各種データは医学部・歯学部についても同様のデータがあり、公表されている(2022年当時。2023年以降はこちら)。

見てみると、薬学部同様、全校一覧で留年 進級・退学率や国家試験合格率など、とても見やすい構成で公表されているのだが、各大学の医学部・歯学部へのリンクを貼り、「2年次に50人留年し 進級出来なかった」とか「ストレートで国試合格まで駆け抜けられた学生率はこれ!」などといった情報はなく、うす味なものだった。

文科省は、薬学部にだけ特別に導入することとなった公表様式について、以下のように言っている。

f:id:gokutsubushiiii:20220209044214p:plain

第20回 新薬剤師養成問題懇談会 配布資料 「資料1_薬学教育6年制及び薬剤師に関する状況」(https://www.mext.go.jp/content/20210329-mxt_igaku-000013614-2.pdf

つまり、受験生などが、薬学部の選択にあたって、容易に大学間の比較・検討をするための手助けとなる情報を公表してこなかった、けしからん大学があると。

だから、共通フォーマットで公表するんだと。

この文科省の心意気にいたく感銘を受けた(2022年2月当時)俺は、薬学部進学を検討している方々に対して、何かできることはないかということで、たぶん、まだ誰も作っていなさそうな、パッと見で分かるようなグラフを作ってみた(文科省・各大学公表資料より作成)。

 

 

全国薬学部(6年制) 留年者数・留年者率ランキング(2023/1/31更新)

文科省公表資料の入学者数と、各大学公表資料の進級者数をそれぞれ用いて、2015年度入学生(現社会人1年生)~2020年度入学生(現2年生) 2020年度入学生以降の各大学における、次学年進級時に何人留年したかをグラフにした

(これまで公開してきた、2015年度入学生~2019年度入学生については、参考データとした)。

入学者数は、原則、文科省公表資料を基としている。

進級者数は、原則、各大学公表資料の各入学年度最上級年次進級者数のみを基とし、次年度以降も同様の方法をとることとしている。

なお、ここで示した留年率は、その時在籍している学生が次の学年へ進めずに留年した場合の数値を示している(つまり、常に入学時の人数をベースとはしていない)。

  • 100人入学
  • 80人が2年生進級(20人留年)
  • 留年率20%
  • 80人で2年生を過ごす
  • 60人が3年生進級(20人留年)
  • 留年率25%
  • 留年した場合、計算上、次の年度の学生として天下ることはない

また、各大学公表データの進級出来なかった人数が、留年したからなのか、それとも、休学や退学したからなのかは分からなかった は、留年だけでなく、退学、転学、転学部、転学科、除籍等を含む数だと考えられる。

「この大学は2年生に上がる時ヤバいのに、あの大学は4年生へ上がる時もヤバいじゃん」など、何年生の時が特に気を抜けないかが大学間で比較できるかと思う。

グラフが表示されず、これらの画像や類似マークが表示されている場合は、
更新を何度か繰り返してください
(参考データグラフ、退学者数・退学率グラフも同様)。

 

 

↑へのコメント。

 

 

グラフと表の位置がズレててごめん(元データはズレてないから、俺のせいじゃないんだよ)。

過去のコメント(2022年2月9日記載)

どの年度も、お前いつもその位置いるなの大学があったのではないだろうか。

いつも左側にいる大学は低偏差値大学が多い。

そういった大学出身者からすると、低偏差値大学への進学は「やめとけ!!」と言う。

ただもし、全額学費免除の特待生になれる場合は考慮する必要がある。

 

意外に思ったのが、4年や5年進級時に、東京薬科大学京都薬科大学といったちゃんとした大学が上位にランキングされたこと。

ちゃんとした大学の薬学部へ入学出来てるわけだから、留年して若い時代を失うのはその時は良くても後々辛いので、ちゃんと進級しよう。

 

2015年度(参考データ)などと比較すると、留年者数としてはそれほど多くはないものの、留年者率で高い数値を出す大学が増えているように見受けられる。

母校Fランク大学薬学部もそうだが、受験生の堅実な選択の結果、他のFランク大学薬学部や低偏差値薬学部は確実に学生数が減少している。

 

順天堂大学(千葉県浦安市)と沖縄県に薬学部が新設されると、恐らく、特別な事情がない限り、新たな薬学部が今後誕生することはなくなると思われるが、名門大学が不人気校を買収するなど、既存の薬学部をどうにか有効活用する道はないのだろうか。

カートに入れるより、自前で作る方が安上がりなのだろうか。

既存のにっちもさっちも行かなくなりつつある薬学部は、立地が微妙なのもデメリットだろうが、それでも、早稲田大学薬学部や、マーチ大学群の薬学部が誕生すれば、定員割れは確実に解消できるような気がする。

または、公立化か。

 

いずれにしても、学生数の変遷は、既存の法人による薬学部運営で学生数を増やすことが、もうできないのではないか?と思わせる程の勢いである。

 

参考データ(2015年度~2019年度)
(もし、2015年度のグラフの表示がおかしい場合、一旦、2016をクリック・タップした後、2015をクリック・タップすると正しく表示されます。)

なぜ、2019年度までのデータを参考と位置付けたかを一言で記すと、「データに留年・休学経験者が含まれている可能性がある」ことが分かったからだ。

国公立大学から順に、最新の各大学公表資料の進級者数と、昨年のそれを比較しながら見ていると、細かい数値ではあるものの、両資料で異なる数値を公表する複数の大学が見受けられた。

第20回 新薬剤師養成問題懇談会 配布資料 「資料1_薬学教育6年制及び薬剤師に関する状況」(https://www.mext.go.jp/content/20210329-mxt_igaku-000013614-2.pdf

そこで、改めて資料をよく読み直すと、進級者数の記載された表のタイトルが「①~各年度における⼊学者数と進級者数」、その下の国試合格率などの表のタイトルが「②~年度卒業者のうち、標準修業年限内(6年間)の卒業者及び国家試験合格者の割合」であることに気づいた。
進級者数の表は、「標準修業年限内(6年間)」という文言がない。

つまり、勝手にストレート進級者数が記載されているものとばかり思い込んでグラフを作っていたが、そうではなく、あくまで、資料発表時点までに、各入学年度の学生がどこまで進級しているかの人数を表すものだということが、昨年の資料と比較することで分かった。

記載例
以下、言い訳

だってさ、だってさ、こんな風に出されたら、ストレート進級者数だと思わない?
疑わなくない?
文科省の心意気だってあったんだしさ~。

でも、表のタイトルの文言は、確かに、ストレート進級者数を記載しなければいけないというものではないんだよね、くそっ。
こういう、ちゃんと文章を読めないところに出くわすと、自分はFランなんだな~って痛感させられて、嫌になっちゃうよね、本当。
横浜薬科大学 やばい、横浜薬科大学 留年 学費」

 

全薬学部に対し、可能な限り遡って過去の資料を探し出し、比較すると、国公立大学は数値が変わっている大学がそれなりにあり、つまり、「正しく」記載されていた。

対して、私立大学は、ほぼ全て、ストレート進級者数を出しているのでは?と思われるほど、数値に変化はなかった

(大幅に数値の変化を認める私立大学も何校かあった。

私立大学は、学生数が多いことから留年者数も当然多いので、数値の動きが大きく表れてもよさそうなものなのだが、2023/1/31参照時点では、動きの全くない大学が多かった)。

また、国公私立問わず、増減数として0(一昨年)→-1(昨年)→0(今年)や0(一昨年)→+1(昨年)→0(今年)のような変遷をたどるケースもあった。

これは、休学者、または、復学者が発生したなどといった理由から、一旦、集計から除き、戻したなどといった動きを反映しているのかもしれない。

 

ということで、進級者数は各入学年度最上級年次進級者数のみを基とし、毎年、数字を追うことで、ストレート進級者数に対する留年者数割り出しを目指すこととした。

 

既に削除等され、過去のデータに基かない進級者数(2015年度は全年次、2016年度は5年次以前、2017年度は4年次以前、2018年度は3年次以前、2019年度は2年次以前)は、留年等(退学、休学、転学部など)を経験した学生も含まれている可能性があることから、2015年度~2019年度に関しては参考データとした。

 

 

全国薬学部(6年制) 退学率ランキング(2023/9/23更新)

2011年度入学生~2015年度入学生 以降、それぞれの入学時学生数に対する退学率。

6年間のどこかのタイミングで退学等(退学、転学、転学部、転学科、除籍等のいずれかの理由により、各⼤学、各学部、各学科から籍を抹消した者)した割合が示されている。

公表されているデータから退学者数まで出せそうだったので頑張ろうかと思ったのだが、例えば、京都大学の場合、大学公表の入学者数と文科省公表の入学者数が異なっていたのでやめた(6年制だけのデータのはずだが、それを踏まえて計算すると明らかにおかしな数値になるので、薬学部全体でデータ化している大学もあるのではないかと思っている)。

また、2011年度入学で在籍10年を超える学生の割合も公表されていたので、グラフ化してみた。

どの該当大学も、恐らく、基本は1人程度で、多くて2人,3人なのではと思う。

 

 

 

 

↑へのコメント。

 

恐らく、多くの退学者を出してしまっている大学のせいで、留年者のページとは分けて、わざわざ専用のページを新たに設けて公表しているのだと思う。

刺激的な数字をたたき出す低偏差値大学の陰で、ちらほら、ちゃんとした私立大学ばかりか、国公立大学まで登場している年度もある。

 

有益なデータだとは思うが、このデータだけで受験生が実体を把握するのは難しいように思う。

例えば、Fラン薬学部は、Fラン薬学部だから退学率が高いのか、それとも、Fランだから高いのか、あるいは両方の理由で高いのか吟味するために、他学部のFラン、非Fランとも比較できる数値が欲しい。

Fラン以外のちゃんとした大学についても同様で、そもそも一般的に退学というイベントがどの程度起きているのかを知る必要があるように感じる。

薬学部的理由で退学率が高いのはランキング上位数校で、あとは、意外と、他学部と似たり寄ったりの数字なんてこともあるかもしれない。

また、特に国公立大学や上位私立大学の場合、医学部の滑り止めで入学した学生が、やっぱり医学部!ということで再受験して退学したなどといったケースも考えられるので、同偏差値帯他学部より、やや高い退学率などということもあるかもしれない。

基礎学力が無さ過ぎて退学~再受験して医学部へいくので退学と、退学率として一様に示される数値も、大学間で性質が異なることを理解した上で、志望校選びに活用したいところ。

 

できれば、この退学率のデータも人数と一緒に公表して、何年次に退学したのかを留年者数・率と一緒に各大学に公表させれば、受験生は志望校へのイメージをより明確化しやすくなるのではないだろうか。

1,2年次の退学など他学部でも起こり得ることだし、年齢的にもまだ若いので、相対的に浅い傷で済むかもしれないのに対し、4年次以降の退学は深い痛手となりかねない。

もし、後の学年で退学者数の多い薬学部があるとすれば、志望校の選び方もまた変わるかもしれない。

 

少なくとも俺が学生の時(大学ホームページの深い部分で、最低限公表されていたと記憶)よりも、これらデータへのアクセスのしやすさは格段に良くなっていると思うので、前回の繰り返しになるが、もし、薬学部への進学を考えるなら、必ず、文科省や各大学が公表しているデータを吟味して、公表されていないデータに関しては大学に直接問い合わせることもして、よーーーく考えて欲しい。

 

薬剤師国家試験ストレート合格率ランキング(2023/9/23追記)

薬学部における修学状況等薬学部の6年制課程における退学状況等を用いて、ランキングと推移グラフを作成した。

gokutsubushiiii.hatenablog.com

↑詳細はこちらに書いたが、私立大学薬学部を選ぶ上で、ストレート合格率(留年·休学等せず、6年間できちんと卒業·国家試験に合格した学生の割合)の高さは非常に重要な指標である。

 

↑へのコメント。

 

キャンパスライフを謳歌したいなどという受験生や薬学部志望者の思いは凄く理解できるが、「6年間で薬剤師国家試験に合格する」という観点で考えると、学費免除特待生以外の理由で積極的に私大を選択する理由は正直ない。

国公立の23年卒ストレート合格率で勝っているいくつかの私大も見受けられるが、もし、俺が今の意識を持ちながら受験生に若返って薬学部へ進まなければならないとしたら、例え、慶応に合格していたとしても国公立を選択する。

縁もゆかりもない地方国公立だとしても。

 

だが、何の意識もない当時の俺が、もし、慶応に合格などしていたら、向こう三か月の移動はスキップを用い、心の中で「慶応」とつぶやいてはニヤニヤしながら、少なくとも地方国公立は蹴るだろうと思う。

受験生らはどうしても偏差値やブランドを最重要視してしまうし、その気持ちはとてもよく分かるのだが、少なくとも研究職へ進むことを考慮していないのなら、それらの指標は本当にどうでもいい指標であることが、薬剤師として働く中で分かることになる。

 

ストレート合格率で偏差値的には上位の大学の結果を上回っている、低偏差値大学薬学部が存在する。

低偏差値大学なので、当然、ブランドなどないのだが、私大を選ぶ際、そういう大学を馬鹿にしないで真剣に考慮することを強く勧める。

私大薬学部のブランドなど、慶応や東京理科大以外、普通の人には認知されていない。

明治薬科大や星薬科大や京都薬科大など、ブランドの優れた良い大学はたくさんあるだろうが、普通の人はそんなん知らん。

Fラン大薬学部であっても、普通の人はその大学がFランなことも知らないし、「薬学部」というワードだけで、「頭が良いんですね」と返してくる。

 

薬学部ブランドへの世間の興味はそんなものなのである。

 

がっかりしたぜ、文科省(2023/1/31追記)

詳細は「参考データ(2015年度~2019年度)」で示したが、各大学公表資料が、必ずしも、ストレート進級者数を示しているわけではないということに、とてもがっかりした。

また今回、可能な限り過去のデータを遡ることで分かったことだが、進級者数だけではなく、進級出来なかった理由欄(留年・休学欄と、退学・転学部等の欄)に人数を記載していた、過去の公表フォーマット(1校だけ、現在も過去のフォーマットで公表している)の方がより詳細だったことにもがっかりした。

現在のフォーマットは、過去のフォーマットよりも見やすくなったものの、情報量が減少している。

 

だからこそ、過去のフォーマット通りの公表を嫌がり、独自の簡素化した仕様で公表する大学が発生したことで、今のフォーマットとなったのかもしれない。

その点は文科省の頑張りの成果なのだろう。

 

しかし、留年等経験者を含んだ進級者数を、果たして、受験生が見たいと思うだろうか?

ちゃんとした大学の薬学部を目指す受験生も、Fラン大学薬学部も現実的な志望校に含まざるを得ない受験生も、通う前から6年を超えて通うことを想定しているはずがない。

受験生が気になることは、留年等することなく進級し、または、6年間で卒業することを目指した先人達がどのタイミングで留年等してしまったのか、そして、6年間で薬剤師国家試験を突破した人数や割合のはずである。

 

Fラン大学出身とはいえ、一応、薬剤師として働いたこともある俺が見ても、各大学公表資料の進級者数は、ストレート進級者数を示すものと思い込んでしまったのだから、「留年者等も含む数字であること」などといった但し書きもない中で、受験生だってそう思い込んで見てしまうのではないだろうか。

受験生は、浪人でもしなければ、各大学公表資料を2年以上追って見ることなどないだろう。

教育関係者でもないのに2年以上追いかけ続ける俺のような、とんでもない暇人でもない限り、分からんて。

 

元来、薬学部は数字を誤魔化す伝統文化が脈々と受け継がれている。

薬剤師国家試験合格率全国1位!などと宣伝する私立大学の、その内容を吟味してみると、国試合格見込みのない学生をことごとく留年させていたなどといったことは、もはや、一般社会にも広く知れ渡りつつある。

見かけ倒しの数字を追求し続けた結果、薬剤師国家試験の受験資格のみ携え卒業した者たちの数が増大し続け、彼らが、国試を受験し、不合格となり、出身大学の既卒合格率を下げ、その大学の新卒含めた全体の合格率も下げているのが現状である。

そして、それを見た受験生が、その大学を敬遠するという悪循環が確立してしまっている。

 

閑古鳥の鳴くキャンパスが増えつつある状況の中、「受験生が判断しやすいように」などといいながら、未だに誤魔化せる数字は誤魔化すための抜け道として舗装するための材料に用いて、この伝統文化を重んじる姿勢は、薬学部全体の信頼性のようなものを低下させ続け、当然、質の良い学生へと成長する見込みのある受験生からは見向きもされないだろう。


もうやめようぜ?そういうの。
いや、そりゃ当時の俺みたいな劣等生も悪いよ?
ろくに学力を身につけずに入学したんだから、大学からしたら質の悪い学生だったと思うよ。

でも、定員割れしていたからといって、大学側は学生として迎え入れるかを吟味した上で迎い入れたわけでしょ?

不人気校で、研究機関としての実績も乏しい私立大学だとしたら、いつまでも数字をこねくり回してないで、下手に下手に下手に出て、真剣に劣等生をこねくり回して、ちゃんと6年で卒業・国試合格させられるような学生を輩出することを何よりも追及するという王道で、6年制薬学部の社会的評価をあげてやるんだ!と鼻息荒く、意気込むような大学が、現状、見られないことは実に嘆かわしい。

文科省は、抜け道の舗装はもういいから、王道の舗装をしないといけないんじゃないの?

 

文科省にはがっかりですよ。

 

締め

きっと、受験生のためになるであろうグラフも示したし(打ち間違えているかもしれないので、気になる大学のデータは文科省・各大学のデータを再確認してください)、ごちゃごちゃコメントもしたので、文科省、各大学への報告をし、一言添えて締めることとする。

2022/2/9~2022/5/5までの報告
  •  薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて 
  • 2022年3月1日追記
    薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて、一部変更されていることを確認した。
    上記の報告が功を奏したのか、見てくださった方が文科省に報告されたのか、まさかとは思うが、文科省の方がこんな場末のブログを直接見てくださったのかは分からないが、いずれにしても、文部科学省高等教育局医学教育課の皆様の、薬学部の実態を受験生やそのご家族に伝えたいという、心意気を陰ながら応援すべく、ここにその旨記すこととする。

    • リンク先間違い→改善
    • リンク切れ→改善
    • リンク先が2020(令和2)年度のデータ→岡山大学以外改善(2022年5月5日岡山大学も改善を確認)
    • リンク先へ行ってもデータがないか、たどり着くまでめんどい→基本的に直リンク化へ改善
      • 日本薬科大学
        「入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及び在学する学生の数~」(4つ目のブロック)→「各年次の進級者数、入学者に対する標準修業年限内の卒業者及び~」

        多くの大学は直リンクが基本で、少ないながら、直リンクではない大学もあるのだが、例えば、医療創生大学や東京理科大学は、クリック後、目的のリンクまでのスクロールが誘導される。
        日本薬科大学はなおもいささか不親切で、リンク先ページに不要な情報も多く、他の大学が改善したことから、現状、際立ってしまっている。

    • ググっても2021(令和3)年度データがない→各大学ページリンクから参照できるよう改善(岡山大学以外→2022年5月5日改善を確認)
      • 岡山大学
        国立大学なので、そもそも、統一フォーマットによる公表など不要といってもいいのだが、とはいえ、他の全大学が統一フォーマットによる2021(令和3)年度データを公表しているので、足並みを揃えた方が良いかと。
        その上で、独自フォーマットによる公表も継続すると良い。

        岡山大学が2021(令和3)年度データを公表したら、ランキンググラフを反映させようと思っている。
        (2022年5月5日追記)

        岡山大学がデータを公表したので、ランキンググラフ更新。
         
      • 福岡大学
        新たなリンク先ページから、恐らく、同大学の2021(令和3)年度データは以前から公表されていて、俺が見つけられなかっただけかと思われる(「site:https://www.pha.fukuoka-u.ac.jp/ 修学状況」でググっていた)。
        すみませんでした(もしかすると、指摘した他の大学も公表されていたのかも…)。

  • 2022年5月5日追記
    全大学統一フォーマットによる公表を確認。
    東京大学の「令和元年入学、3年次進級者数」が空欄となっているが、そろそろ2022(令和4)年版が公表されるものと思われる。

 

Fラン大卒薬剤師現無職の俺としては、ちゃんとした大学であっても薬学部は基本的にお勧めしない。