ゴクツブシさんのコメント

コメ欄を汚さずに、ブログで吐き出します。

Fラン大薬学部卒、留年経験者が伝授、留年しないためにすべきこと

前回の続き。

「薬学部 留年しない」でググって出てくる、留年しないためにすべきことをそれらしく書いている文章では触れられていない、具体的解決策を提案する。

 

解決策

f:id:gokutsubushiiii:20220305022955p:plain

「精神的な距離」を根本的に無くしたり、短くしたりする解決策はない。

いや、あるのかもしれないが、当時も今も、俺には思い浮かばない。

また、「精神的な距離」の実体は人それぞれに存在するものだから、したがってもし、解決策が存在するとすれば、それも人それぞれに存在する。

つまり、自分自身で見つけなければならない。

 

俺が提案できる解決策は「物理的な距離」を根本的に短くする方法ということになる。

これは薬学部に限らず、全Fラン大学生が実践できる方法である。

もちろん、真っ当に講義を受講し、実りある大学生活を過ごすことに注力していれば、そもそもこの方法は不要かもしれない。

そうではなく、

 

「最大限楽をして、留年する危険性を下げたい」

 

と願っている劣等生が対象である。

だから、薬剤師国家試験に合格するための方法ではなく、あくまで留年する危険性を下げることを第一に考えた方法であるということは留意してほしい。

 

資料のデジタル化

他の大学・学部は分からないが、母校Fラン大薬学部は多くの資料を配布してきた。

これを全て揃え、メモなど記載漏れなく、きちんと整理整頓されていることこそが、「物理的な距離」を短くする根本的解決策となる。

 

保育園や幼稚園や小学校低学年の時に言われていた、「お片付けしましょう」の大切さを、Fラン生の頃も、国家試験浪人生の頃も、今も本当に痛感している。

 

Fラン生、国家試験浪人生時代問わず、特に女子学生に多かったのだが、分からないところを何の気なしに聞いた際、「それは、青本(タウンページのような薬剤師国家試験参考書)のこの辺りにある」と言いながら、目次や索引など全く使わずに、おおよそのページを開いて見せてくれた。

国家試験に合格した年は、俺の中で最も薬学的知識が豊富に備わっていた時だったといえるが、その時ですら、彼女たちのような整理整頓された頭の中の知識や、そもそもの知識量など、到底持ち合わせていなかった。

 

彼女たちと俺とのこのとてつもない違いから、幼少期の物理的なお片付けを身につけることが、きっとその後、知識的・思考的なお片付けにもつながっていくのだろうと確信に近い思いを抱いた。

だから、幼少期からそのような感覚を培った健全な学生なら、冒頭に示したことのみで解決策となる。

 

しかし、俺はそれだけでは不十分だった。

だからこそ、留年し、国家試験浪人した。

不十分さを莫大な金と時間をかけることによって解決した。

そうではなく、金も時間もなるべく少なく抑え、根本的に解決するにはどうしたらいいか。

それは、「勉強に必要なものを全て揃え、メモなど記載漏れなく、きちんと整理整頓」の冒頭部分の後に、

 

"必要となった時、膨大な情報の中から、必要な情報へだけ、簡単にアクセスできること"

 

を加えることで、「これを勉強すべきなのに、詳細に触れられた資料が全然見つからなくて、あーー、冷静になるためにも一旦ベッドへ行き、頭をクリアにするところからやり直そう」などといった、それまでの儀式を逆行することもなく、もしくは、その頻度が大幅に減り、根本的解決策となる。

その解決策を構築するための具体的な手段として、資料のデジタル化を強く提案する。

 

デジタル化と閲覧に必要な物

  • ScanSnap(スキャナー)
    最新上位機種は5万円近くする。
    高いが留年した際の金額と比べたらタダみたいなものである。
    新品で購入しても良いし、中古で購入しても良い。
    紙資料を高速でスキャンし、テキスト検索可能なPDF形式としてデジタル化できる。

  • Surfaceなど、タブレットモードになるPCや、iPad

    これも高額だが留年した際の…。
    リモート講義や、レポート作成など、大学生活にPCは必須だろう。
    もし、大学指定のPCでなくても問題ないのなら、初めから高スペックなタブレットモードになるPCを購入すべきだ。
    タブレットモードにならない大学指定PC購入必須の場合、iPad(中古でも良い)でも良い。
    PCやiPadで、デジタル化した資料の閲覧と、デジタルノート作成を行う。

  • OneNoteなどのノートアプリ

    OneNoteMicrosoft製の無料ノートアプリ。
    使い方はYouTubeで詳しく取り上げられている。
    自分に合うものがあれば、これでなくても良い。

    PCやiPadなどから、テキスト検索可能なノートを作成する。
    OneNoteの場合、許可したユーザーに対して自分のノートを共有することもできるので、過去問を貰う際の交渉材料に用いても良い。

 

手順

  • 講義に出席

    当然である。
    と言いたいところだが、「精神的な距離」を理由に休まざるを得ないこともあるだろう。
    休まないことが一番なのは言うまでもないが、心の健康のためにやむを得ず休んでしまった際は、必ずその日付と講義名を記録し、あと何度休むと単位認定試験の受験資格を失うかまで記録しておく。
    頻繁に見返す必要が出てくるので、例えば、Googleカレンダーなどに記録しておくと良い。

    講義に出席した場合、真剣に聞くことが一番なのは言うまでもないが、恐らく、昼食のことを考えたり、ぼーっとすることで心の健康を維持したりで忙しいだろう。
    多忙な中で必ずすべきことは、配布資料と教科書のつながりを記録すること。
    具体的に、「配布資料1枚目上段は教科書P24の3行目~」など、配布資料が教科書のどことリンクしているかを記録する。

    教科書と配布資料を使用する講義(が母校ではほとんどだった)の場合、教科書には定理や定義が、配布資料にはかみ砕いた解説や例題などが、掲載されていた。
    配布資料で理解できない際は教科書に立ち返ったり、単位認定試験では定理や定義を問われることがあったりするので、教科書と配布資料はリンクさせておく。

    真面目な友人自身が自主的に実践したくなるように、教科書と配布資料のリンクのさせ方、リンクの意義を魅力的に伝えることができれば、講義を休んだ際のあなたの手間を減らすことができるだろう。
    Fラン大学の場合、複数の真面目そうな友人に伝えることが大切である。

  • 資料のデジタル化

    配布資料を紛失する前にScanSnapでデジタル化する。
    毎日実施することが一番なのは言うまでもないが、1週間や2週間に1度など、定期的に実施できれば何でも良い。
    動画、テレビ、音楽などを見たり聴いたりしながら、淡々と作業すれば良い。

    デジタル化済み配布資料はメモ用紙にしたり、部屋を綺麗に保つという意味で、廃棄したりしても良いと思う。

    試験前に掃除してしまうことがあるなどということをよく聞くが、部屋でも配布資料でも、散らかっていると本当にそれだけでエネルギーが吸い取られる。
    能動的な作業なら、部屋などが散らかっていても、問題なく行うことができることもあるが、留年するかしないかを心配するような劣等生など、十中八九受動的な作業なわけだから、デジタル化による配布資料の整理整頓だけでなく、部屋も綺麗に保つことが、留年の危険性を下げることにつながる。

    部屋の整理整頓に比べれば、PC内の整理整頓の方がまだ簡単だろう。
    きちんとフォルダ分けし、保存しておく。
    誤って削除すると大変なことになるので、外付けHDDやクラウドサービスを用意して、バックアップしておくことを奨める。

  • ノート作成

    ノートアプリに、講義でメモしたこと(教科書と配布資料のリンク記録)や、デジタル化済み配布資料を貼付けるなどして、ノートを作る。
    講義でメモしたことは、綺麗に手書きされていれば、ScanSnapによるスキャンで、自分で打ち込まずしてテキスト化できるかもしれない。

    教科書と配布資料のリンクは大事だと書いたが、教科書と配布資料を何度も行ったり来たりすると、単位認定試験前の未来の自分のやる気が下がってしまうだろう。
    だから、試験前の自分のやる気が下がらないようなノートとなるように、少しだけ考えて作る(とはいっても、動画など見ながらの作業で問題ない)。
    具体的には、デジタル化済み配布資料と、スマホなどで撮った教科書を、ノートの同じページに貼付け、検索用タグとなるようなキーワードを打ち込み完成とする。
    すると、そのノートを確認するというわずかな手間で、教科書も配布資料も確認できる。

    試験前の気力のブレーキとなりかねないめんどくささを、作成したノートによって、1つ1つ取り除くことができれば留年の危険性は下がる。

    また、歯抜けになっている配布資料全てが揃うまで、ノート作りをしないなどということがないよう、あるものから作るよう心がける。
    デジタルノートなら、順番を変えたり、間に差し込んだり、おちゃのこさいさいなのだから。

  • 過去問収集

    単位認定試験1ヵ月前程度になると、先輩と交流のある情報通が過去問を仕入れてくる。
    中には、こちらも何か見返りを渡さないと、過去問をくれない情報通もいる。
    そのような時に、デジタル化した配布資料を共有するも良し、まとめたノートを共有するも良し、交渉材料に使うと良い。
    特待生を維持するためにライバルをできるだけ少なくしたいなどといった理由が無ければ、売れる時に恩は売っておけ。

    最も、過去問をくれない情報通の過去問も、しばらくすれば、どこかしらから流通するようになるので、集められるものから集め、最後に回しても良い。

    言うまでもないことだが、過去問を貰える程度の人間関係構築作業は、当たり前にしなければならないことだ。

  • 不足した配布資料集めとデジタル化

    過去問収集と同じタイミングで不足配布資料収集も開始すると効率的。
    あらかじめ記録しておいた休講日、講義名から必要な配布資料を伝えよう。
    様々な科目の大量の配布資料が一気に集まるだろうから、さっさとデジタル化することを勧める。
    合わせてノート作成も済ませる。

  • 試験対策

    Fラン大の試験対策は、少し時間をかけて、過去問をじっくり解き直すだけで、ほぼ単位修得となる(でも、「精神的な距離」がそれを阻む)。
    そこに、デジタル化した資料が加わる(「物理的な距離」を短くした)ことで、確実に単位修得できる環境が構築される。

    あとは、「精神的な距離」を緩和する儀式をどれだけ早く終わらせられるかが勝負となる。


ここまでお膳立てしてもなお、どうにもならないという場合は、莫大な金と時間をかけるか、諦めることも含めた大幅な軌道修正を検討するしかない。

【留年経験者】留年解体新書【Fラン大薬学部卒】

「薬学部 留年しない」でググって、留年しないためにすべきことをそれらしく書いている文章に対するコメント。

 

  • 定期試験は早めに勉強して準備する
  • バイトしすぎない
  • 友達を作って過去問を入手する

だいたいこのようなことが書かれていた。

いずれの指摘も当たり前のことしか書かれてない上に、薬学部だから特に気を付けなければならないというわけでもなく、他学部についても当てはまる。

過去問を貰える程度の人間関係の構築など、必須科目といってもいいぐらい、どのレベルの大学・学部でも、当たり前にしなければならないことだ。

 

また、薬学部は他学部よりも特に大変で~などという指摘も目に付いたが、んなこたない。

例えば、国家試験の分量を見ればすぐに分かることだが、間違いなく医学部の方が大変だ。

そういった、ちょっと想像すれば明らかに大変な学部が存在するのに、「私たち薬学部は大変で~」などと、よくもまあ臆面もなくいえるなと思う。

 

別に他の学部より薬学部が大変なんてことはない。

普通だよ普通。

6年ということ以外は実験で放課後の時間取られちゃう他学部と同じ。

薬学部は大変だと指摘している人は、複数の学部を通った上での指摘なのだろうか(ちなみに俺はFラン大薬学部だけ)。

 

というわけで、ここ何回かに通ずるが、薬学部を検討する受験生とそのご家族に加え、今回は、薬学部進学決定新入生、さらに、留年しない具体策に関しては、特にFラン大学全学部新入生へも向けて、何を隠そう、Fラン大薬学部で留年したこの私が、その経験で得た知見を基に、具体的に何をしたらいいかの1例を提案する。
長くなり過ぎたので、この回は「なぜ留年するのか」という前置きを書き、留年しないためにすべきことで具体案を書く。
なので、具体案だけでいいという方は読まずに留年しないためにすべきことへ進んでください。

単位を落とす≠留年

単位認定試験までに必要な知識が定着せず、したがって、十分な解答ができず、さらに、出席点など付随する評価点を加味しても合格点に満たない場合に落第し、単位を落とすことになるのだが、ただ単位を落としただけでは留年しない。

単位を複数落とし、進級に必要な単位数や条件を満たさない時、年度末に留年が確定する。

薬学部の場合は、履修の仕方に自由度がないので、色々な考慮の結果「あれ?全部単位を修得したのに、そもそも履修が足りなくて進級できなくね?」ということは起こりにくい。

 

単位を落とすことは、必ずしも悪いこととは言い切れないように感じる。

 

例えば、aという科目を、前期はA先生、後期はB先生が教えるなどといったケースがある。

A先生はa科目の前半部分を専門に研究し、B先生は後半部分の理論を基に特許を取得しているなどということがあると、大筋は同一内容となるものの、それぞれの先生が重点的に教えたいと思うところ(思い入れのある分野)は異なり、講義の内容がそれぞれで異なることもある。

 

この異なり具合が、あらかじめ決まった答えや解法を教わり続ける高校までの授業とは異なる、大学らしさだと個人的に思うし、そのような積み重ねを経て、様々なアプローチで物事を追求する探求力だとか、思考力だとかを養うことにつながり、いつしか学問を追求していた。

その様な人のいる場所や環境が大学なのではないかと、今は思う(Fラン生の頃は、Fラン大学を馬鹿にし、Fラン大にも、自分にも何も期待せず過ごしたので推測)。

 

だから時には、この先生とはどうしても合わないなどといったことも生じるだろうし

(単位認定試験問題の解答について、病院実習で勉強した内容を用いると別の解釈もでき、したがって、別の解答もあるのではないかと、単位修得は決定しているにもかかわらず、わざわざ教授の部屋へ乗り込み教授と激しい議論をしていた、同じFラン大薬学部の優秀な友人がいた)、

講義はちゃんと聞いて、勉強もちゃんとしたにもかかわらず単位を落としてしまったなどということもあるだろう。

一方で、過去問だけしかやっていないあいつは可で単位をもらっていたなどということも起こり得る。

 

真剣に向き合っても単位を落としてしまうということが時にはあって、それが重要なきっかけとなり、もっとその分野の勉強を基礎からやり直そうと思うこともあれば、見切りをつけて別の分野の勉強へ進もうという決定打になるかもしれない。

 

単位を落とすという、一見、悪そうに見える出来事は、その後の方向性を決める重要な要素となることがあるかもしれないので、かえって良かったとなることがあるかもしれない。

 

単位を落としまくる=留年

単位を複数落とすという、一見、悪そうに見える出来事は、上記のケースが重なった場合、完全に悪いとまではいえないかもしれない。

だが、単位を留年する程複数落とすという、一見、悪そうに見える出来事は見た目通りそのまま悪い。

 

単位を留年する程複数落とすとは、つまり、複数の科目において

  • 単位認定試験で不十分な解答
  • 講義を休むなど、試験以外の低い評価点

上記、一方か両方を満たした結果生ずる。

そして、一般的には、原因として

  • いや~、勉強できなかったわ~
  • 鬼のようにバイトして~(鬼って何だよw)
  • 鬼のように遊び過ぎちゃって~(鬼って何だよw)
  • な~んか、やる気起きなくて~

様々な「不勉強だった」旨、薄ら笑いを浮かべたり、ヘラヘラしたりしながら同級生たちへ報告する。

来年、下級生たちに混じりながら、少なくとも修学においては、再び同じ1年を過ごさなければならないという信じられないぐらい不毛で重大なスケジュールが決定し、それは一般的に、学費面や就活面、ひいては、卒業後の人生面を考えると、大学入学前の想定から外れ、大変芳しくない状況なのだけれども、こと自分に限っては、全くもって大したことではないのだと、大袈裟なのだということを、面識のある同級生ばかりか、面識のない同級生たちにも知らしめるために、薄ら笑いやヘラヘラすることが必須なのだ(当然、親への報告の際は悔しさを滲ませる)。

 

精神的な距離と物理的な距離

「不勉強だった」とは一体何なのか。

俺はこれを、Fラン生時代と薬剤師国家試験を合格するまでの間、真剣に解剖し続けた。

 

薄ら笑いを浮かべたり、ヘラヘラしたりしながら告げた留年原因。

実はどれも本質的な原因ではない。

俺の場合は、もう何度も書いてきた通り、そう、学歴コンプだ。

 

学歴コンプの負のエネルギーは強大で、あらゆる出来事をFラン大学に通う自分への絶望に結びつけ、それが「精神的な距離」として、「勉強をしようとする意欲」と「実際に勉強をすること」の間に入り込み、両者を遠ざける。

他にも、「精神的な距離」の実体の1つである「Fラン生であるという絶望」が「1限から大学へ向かおうとする意欲」と「実際に1限に出席すること」の間に入り込み、その距離の途方のなさから、やむを得ず、講義を休む。

すると、講義の都度配布される、単位認定試験の勉強にも必要な資料が揃わなくなる。

母校の配布資料は俺の管理能力を上回る量だったので、もしかすると、他大学薬学部の配布資料も多いのかもしれない。

もちろん、休んだ講義の資料をくれる友人はいたのだが、「精神的な距離」が「プリントを揃えたい意欲」と「実際にプリントを揃えること」の間に入り込む。

 

講義資料であるプリントが揃わなかったり、全講義分のプリントは揃っているものの、メモすべき重要事項の記載漏れや、プリントそのものがバラバラになって自室の中で紛失していたりするなど、勉強するための具体的な道具に不備のある状況の度合いが「物理的な距離」である。

 

「物理的な距離」は誰であっても前述内容が実体なのに対し、「精神的な距離」は人それぞれに実体が存在する。

 

例えば、母校は滑り止めなものの中学の時から薬学部が第1志望、留年こそしなかったが国試浪人を重ねてしまった友人は「これだけ勉強したのに点数に結びつかないこと」が「精神的な距離」の実体だった(距離自体は、俺に比べれば、全く無いに等しい、とても短いものだった)。

 

しかし、ある程度その友人のそばで様子を見てきた俺に言わせれば、俺自身が浪人時代に見てきた「スーパー東大理系物理」とか「早慶英語」みたいな名門大を目指すテキストを携え、共に自習室の同じ空間を過ごした浪人生のことを思い返し、彼らとその友人を比較すると、彼らのような死に物狂いさを感じることはできなかった(Fラン大薬学部なので、「勉強した」という自己評価の出し方に甘さがあったのかもしれない)。

また、単位修得は講義出席や、教授の部屋へ行き、積極的に質問するなどの努力の姿勢を示せば加点が(Fラン大薬学部だから特に)増えていたことで、「努力すれば、それ相応の見返りが当然ある」ということも「精神的な距離」の実体になっていたように思えた。

 

国家試験は努力の有無に関係なく、必要な点数を取れれば合格できる。

結果的に努力しなければ合格しにくいだろうが、あくまでも必要なのは点数で、努力量ではない。

 

他の例では、最初に思っていた薬学部像と実像が異なり、それが「精神的な距離」をどんどん広げることとなってしまっている友人もいた。

 

俺の学歴コンプや友人たちの例など、「精神的な距離」は、いびつな思想からスタートしたものが、例えば、薬学部を退学して新たな道へ進む逆境エネルギーとか、薬学部に食らいつくさらなる努力のための前向きなエネルギーとかにはなれずに、その光に照らされるとたちどころに鋭気をくじくような力を持つ、完全に不健全化した思想がその実体なのだという結論に至った。

f:id:gokutsubushiiii:20220305022955p:plain

留年のしやすさ

  • 「精神的な距離」短 「物理的な距離」短
    →留年の危険性はほぼない。
  • 「精神的な距離」短、「物理的な距離」長
    →留年の危険性はそれほど高くないように思う。
  • 「精神的な距離」長、「物理的な距離」短
    →留年の危険性は高い。
  • 「精神的な距離」長、「物理的な距離」長
    →留年する。

実例:「精神的な距離」超長、「物理的な距離」超長だった俺

「精神的な距離」の影響例

  • 単位認定試験受験資格を剥奪しない、限界までの自主休講
  • 講義資料が揃わない、講義資料を紛失、記録すべき重要事項の記載漏れなど「物理的な距離」の形成
  • 課題などを最低限の評価で突破することこそが、どーせ卒業したところで社会的に評価されるわけでもない、Fラン大に費やすコストとしてはコスパ最高で最良とする、後ろ向きな価値観の形成
  • 高校時代などの気心許せる旧友の誘いですら、応じたいという気持ちもありつつ、断る
  • 遊ぶことすら気力低下

 

単位認定試験前等、「精神的な距離」「物理的な距離」の影響を最大限緩和しなければならない時の手段を具体的に時系列で示す。
負の太陽のような「精神的な距離」にはその光に照らされぬよう雲をかけているうちに、永遠に続く砂漠のような「物理的な距離」には捕まえたラクダに乗って、それぞれ進まなければならない。

  • 「物理的な距離」の緩和
    • 過去問収集
      コピー代がかさむ。

    • 配布資料収集
      自主休講分の資料を揃える。

    • 重要事項の聞き取り調査
      穴埋め形式の資料など、記載漏れを記入していく。

    • 配布資料整理整頓
      出席分、自主休講分の資料を合わせ、重複分を除き、1科目分の勉強に必要な資料の完成。

この工程を試験1週前から、科目によっては、試験前日の27時ごろまで取り組んだ。

 

  • 「精神的な距離」の緩和
    • 自主休講
      「精神的な距離」による負の影響であるのと同時に、Fラン大へ通学することで生じる、自身の心に及ぼす負荷を発生させない作用も併せ持つ。
      行くも行かぬも正負両方の作用が生ずる。

    • ネット、ゲーム、TV等、お手軽な娯楽に興じる
      勉強するためには、「精神的な距離」「物理的な距離」を駆け抜け、それぞれが「実際に勉強する」領域まで到達しなければ、実際に勉強をスタートできない。
      お手軽な娯楽を通じて得られる正の感情の勢いを用いて、「精神的な距離」を一気に駆け抜けたいという動機で興じる。
      「精神的な距離」超長の俺は、もはや必然的に、興じる時間が長時間とならざるを得なかった。

    • 腹が減っては戦ができぬ
      お手軽な娯楽に興じる際は気にならないこともあるが、「精神的な距離」を駆け抜け、過酷な勉強をするためにはそうはいかない。
      食後の休憩時間も欠かしてはならないので、やはり必然的に、時間がかかる。

    • ふつふつと湧き上がる淫欲を速やかに消滅
      「精神的な距離」を駆け抜けるという命がけの行為は、人体に生命の危機を感じさせるのか、淫らな感情を湧き上がらせる。
      全くふさわしくない感情を消滅させるべく、適切なアダルトビデオ見つけ出さなければならない。
      言うまでもなく必然的に時間がかかる。

    • 頭をクリアにしていざ勉強へ
      「精神的な距離」「物理的な距離」を駆け抜け続け、いよいよそれぞれ「実際に勉強する」領域に到達させるべく、仕上げの段階である。
      静かに目を閉じ、何も考えずに時を過ごす。
      完全に意識をオフにして、眠りにつかないことが肝。

3大欲求をも総動員した、この神聖な儀式とも似たような、工程を、試験期間開始前日の夕方から、時には、試験開始数時間前までかかってしまうこともあった。

試験2日目以降は、それぞれにかかる時間が短くなることもあれば、同じだけかかることもあった。

また、誤って眠ってしまい、「実際に勉強する」領域での滞在時間が無くなってしまったこともあった。

 

以上のように、「精神的な距離」と「物理的な距離」により、どうしても「実際に勉強する」に至るまで、多くの時間を費やしてしまう。

その結果が留年という形で返ってきてしまうのだ。

 

留年解体新書 完

【人生狂うぞ】薬学部へ進学してはいけない人ランキング【来るな!】

2022年2月13日の当ブログアクセス数へのコメント。

 

ブログ開設日(2019年10月27日)からのアクセス総数の30%におよぶアクセス数を2月13日だけでいただいた。

前回(薬学部、留年、退学ランキングを作ってみた)や薬剤師国家試験合格者数のグラフを使った回がヒットしていることは確認したが、どのような方々がこんな場末のブログをご覧になっているのか分からない。

まさかとは思うが、107回薬剤師国家試験受験生の方々は見てないよね?(見てたら勉強しよう。試験来週?でしょ)

急に普段の100倍ぐらいのアクセス数になったので、どなたかが「こんなクソブログあるよ」と宣伝してくださったのだろうか。

 

Twitterだと、春から〇〇大薬学部なるツイートがにわかに盛り上がりを見せている。

昔の受験では推薦だと12月頃合格発表だと記憶しているから、一般受験組や共通テスト利用合格者にご覧いただいているのだろうか。

国公立大学はまだだったような。

もし、薬学部に合格した方々が、留年や退学について気になり、ここに漂着しているのだとしたら、まだ引き返せるぞ!という趣旨で水を差し、また、進学しようか悩んでいる受験生とそのご家族に対しては、より深い悩みの谷へご案内できればと思う。

 

筆者について

体験談系文章を読んでいていつも気になってしまうのは、その筆者の書き出し時点の現在地(経験値)と、今まさに読んでいる自分の現在地にどれだけの差や共通点があるかということ(気にならない人は、このブロック丸々飛ばしていただいて構わない)。

例えば、合格体験記を読んだ時、

「いや、そうは言っても、高3の4月時点の俺と、努力したのか知らねーけど合格を勝ち取って今超浮かれてるあんちゃんの現在地を比較したら、どーせ、高2とかで積み重ねてきたものがあんちゃんにはたくさんあるんでしょ?

俺ねーもん。

なら、俺が読んでも参考になんねーじゃん」

などと考え、まともに参考にしようとは思わなかった。

「全く合格できないと思ったんですけどー」→「合格しました!」な展開が多いなと、当時、思っていたが、「全く合格できないと思ったんですけどー」より前に何をしていた人なのかを示すことが大事だと考えている。

薬学部進学まで
  • 自称進学校を偏差値30代で卒業
  • これといって明確に行きたい学部があるわけでもなく、腐ってもマーチを合言葉に、旧帝とか早慶とか行きてーなーと思いながら浪人
  • 5月で予習・復習まわらなくなる
  • 予備校が閉まるまでは自習室、帰ってからはネット
  • 今思い返すと、効率の良い勉強の仕方を知らないくせに、自分の勉強の仕方に固執して、偏差値は少しも上がらず
  • 現役時と同様に理系・文系両学部受験し、滑り止めの一つにFラン大薬学部受験
  • 薬学部はその1校のみ受験
  • 当然、旧帝にも早慶にも合格せず、合格した大学の中で心から行きたいと思える大学はなし
Fラン大薬学部へ進学
  • 自称進学校卒浪人だから、通う前から既により一層の学歴コンプ
  • それでも、Fランだけど、心機一転頑張ろうと誓う
  • 一般教養(高校のおさらい:これ自体はどこの大学もあるとは思う)のレベルの低さに、Fラン大、自分、全てに絶望
  • 4年次進級時留年
  • 病院・薬局実習へ行く際(6年制は必修)、必ずパスしなければならない試験の模擬試験で、Fランの学内順位にも関わらず、ワースト1位となるも無感情
  • その他、鬱屈とした大学生活については前々回記載
  • 高卒後現役で6年制薬学部へ進学した人と比較すると+5年かけて薬剤師免許取得
  • 薬局で3年間勤務
  • 現在無職

薬剤師や薬学部にまつわる文章を書いている人を一列に並べた時、薬剤師としての意識など、あらゆる要素で最下位に位置するのが、この私である。

このような底辺層であれこれ言ってる人は、Twitterではそれらしい人がいるものの、ここまでごちゃごちゃ書いてるのはそうそう見かけないので、だからこその希少価値と底辺から見た薬学部を提供できるのではないかと信じ、アフィリエイトなども貼らず、広告も自分で入れたのは一切なく(いつかは収益化したい)、いびつではあるものの完全な善意で書き進める。

 

薬学部へ進学しても良い人

先にこちらを示した方が手っ取り早い。

  • 小学生ぐらいの時から夢は薬剤師
  • 家業が薬局
    しても良いというか、せざるを得ないという意味。
    例え進学したくないと思っても、どこかのタイミングで1度は進学せざるを得なさそうというのが傍から見てのイメージ。
    進学に際しては、よーーーく話し合った方がいいし、ご両親の中での撤退時期も明確にしとくべきとは思う(何度かの留年後、音信不通になった友人がいる)。
    個人的には、希望の大学を卒業した後、社会人入学を利用した方が良いかと思う。

  • 一族に医者の多い医系家族で、医学部へ進学できないゆえの薬学部
    上記同様。
    本人が医学部コンプを一切生じないと確信できる場合に限る(医学部コンプは全くなさそうだったが、3年次頃退学した知人がいる)。

上記のいずれにも当てはまらない場合、基本的に薬学部は勧められない。

 

薬学部へ進学してはいけない人ランキング

惜しまず1位から。

1位 医学部の滑り止め

医師と薬剤師は体感できる患者様からの信頼、医療への貢献度、責任、年収など全く違う。

ある薬剤師対象の専門サイトの一文に「必要とされる薬剤師になるために。」とある。

併設の医師、看護師のサイトにはこのような文言はない。

 

もし、「医師程ではないにせよ、薬剤師でも医療に…」などといった志望動機で併願し、進学してしまうと確実に絶望する。

特に、医療へ貢献することで患者様からの信頼を獲得してというように、医療への強い思いから医師を志しての進路変更の場合、必ず絶望する。

(実習先で実習生相手にも関わらず、医師へのコンプが溢れ出てしまっている中年薬剤師がいた(それなりの社会的地位があるのに)。

Fランの俺でも早々に察することができたし、実習後半で「医師になりたかった」旨、他の優秀な実習生にカミングアウトしているのが聞こえてしまった。)

 

「薬剤師→医学部再受験or社会人入学→医師」は検索すればすぐに出てくるが、「医師→薬学的知識を得るために薬学部再受験or社会人入学→医師兼薬剤師」など、果たして出てくるだろうか。

少なくとも俺は聞いたことがない。

医療における、薬剤師と医師の違いとはそういうことだと思う。

 

2位 薬剤師として最大限医療に貢献したい

病院において、「2番手」という話になった時、手をあげるのが薬剤師と看護師。

例えば、看護師は、医師の指示の元、採血ができる。

対して薬剤師は、バイタルサインを見ていこうという流れにはなっているものの、看護師ほど身体に触れることが一般化していない。

これは一例に過ぎないが、薬剤師は他職種と比較しての自分の立ち位置をわりと確認しがちな気がする。

実際は、医師・医師の指示を受けた看護師が直接的な医療行為を行い、他職種がそれに付随する役割を果たすことで医療は成立する。

だから、薬剤師としての自分が、どれだけ医療に貢献しているかを計るという行為は、どこまでも自己満の世界といえばそれまでなのだが、上手く折り合いをつけられるかによって、どこまでやりがいをもって薬剤師を続けられるかが決まってくる。

それを薬学部入学時に見極めるのは難しい。

 

3位 メインは大卒という資格、そこに薬剤師の資格も加われば

6年制薬学部は長い。

4+2=6年と6+0=6年は、同じ6年でも性質が全く異なる。

また、薬学部は、いわゆる大学っぽさが乏しく、どちらかというと、高校の延長に近い。

これは、ちゃんとした大学卒の人にも聞いて同じだったので、6年制薬学部に共通している話だと思うのだが、文系学部大学生のように、「この科目は受講して、あの科目は受講しない」などといった選択肢がほぼなく、「あの講義でしか出会わない可愛い子」「講義での友達とサークルの友達」のような、俺のイメージしていた大学っぽさが無く、高校のように決まり切った面子ゆえに、座る位置も自然と決まり切ってしまって、とてもがっかりした。

キャンパスやサークルも医歯薬系は分けられることが多く、総合大学であっても4年制学部の学生と仲良くしにくいなどといった話も聞く(俺は単科大学だった)。

 

そして、純粋な興味なくして進学してしまうと、学生生活は長くて短いものとなってしまうかもしれない。

1日1日は退屈で長いのだけれど、ふと振り返った時、何もしていなかったなと俺はなった。

薬学部に限らないが、興味のない勉強は本当につまらない。

資格が取れるからといって、それを6年間も我慢できるだろうか。

 

4位 給料に期待

薬剤師の年収については様々なところで示されているし、厚労省の「賃金構造基本統計調査」や国税庁の「民間給与実態統計調査結果」で示されているので、具体額はそちらで。

ざっと、初年度年収が350万~600万ぐらいでスタート(今も大手ドラッグでは600万なのかな?)。

ちなみに、Fラン卒オールドルーキーの俺でも480万円ぐらいで雇ってもらえた。

地方なら場合によってはそれ以上も狙える。

 

確かにスタートの給与はめちゃくちゃ良いのだが、700万円台で天井となるケースが多い様子。

大きい法人勤務経験者にそれとなく聞いてみたが、1000万を超えるには独立するしか難しそう。

「賃金構造基本統計調査」から計算したところ、他のサイトでも言われている通り、確かに平均年収は約550万円程度だった。

 

この業界は、一般的に、勉強し続けることが求められるが、勉強して広がった知識を用いて、さらに年収をあげるといった道がないように感じる。

ここに薬剤師のピンキリを生じさせる原因があるように思える。

学生時代とは異なり、仕事上必要な勉強はする。

ここの意識は薬剤師になれば否応なしに変わる。

しかし、必要最低限のギリギリしかできない。

 

実際、薬局薬剤師なのに、病院でしか処方されない注射薬の勉強をする気にはどうしてもならなかった。

では、自分の薬局で処方されるであろう、全薬品のあらゆる知識を備えれば良い(とても難しいことだと思う)という話になるのだが、そこまでしても、多少早く「この薬と、この薬は飲み合わせが悪い」などということを言えるようになるだけで、多少早く言えなくとも、ちょっと調べて確実に答えれば良いと思ってしまい、労力と成長と成果があまりにも伴っていないと考えてしまっていた(今、薬剤師として最低なことを言いました)。

 

数学なら、この公式をきちんと理解すれば、あの問題が解けるようになって、さらに難しいあの問題を解くためのいくつかの要素の内の一要素として、この公式がどうしても必要で、といったようにどんどん世界が広がっていくような感覚。

一方、薬剤師としての世界を広げようとしても、「多少早く」のような世界の広げ方はいくらでもあるのだが、「あの問題が解けて、さらにあの問題を解く上でも必要で」などといった広がり方をするような世界に通ずる道が無いのかもしれない、なんて思っている。

 

薬の知識をより一層深めるという薬剤師としての本質的な価値を上げても、連続的な成長と成果にはつながらないことの方が多いような気がして、したがってそれだけでは、将来的に給料が上がる可能性すら無い世界のように思えてしまう。

実際に給料が上がるか上がらないかではなくて(もちろん、上がれば嬉しい)、「上がる可能性すらも見いだすことのできない世界」に俺は今住んでいると、社会人経験を経て、感じてしまっていて、ずっとその世界で生き続けることを考えた時、年収700万円台が天井ってどうなの?とも思ってしまっていたことが、俺の退職理由の一つだ。

 

やめて、やめて。

石を投げないで。

Fランのくせに生意気なことを言っているのは重々承知してるから、やめて。

でもねぇ~、今の日本で社会人するとね~、考えちゃうんだよね~。

 

また、2019年4月2日、いわゆる「0402通知」といわれる、「調剤とかちゃんと薬剤師が見張ってれば無資格者にやってもらっても良いから、その代わり、薬剤師はこれまで以上に対人業務に精を出して」といったような通達が厚労省から出されたことで、薬局では、本来、薬剤師しかできない棚から薬を取る作業を、無資格者にやってもらうことが多くなっている。

これにより、薬剤師の需要と年収の減少が予測されている。

 

5位 コミュ力が乏しくても良さそう

薬剤師はコミュ力低い。

褒めるところがないからなのかコミュ力だけは褒めてもらっていたものの、実は無言に耐えられないだけで大したコミュ力でもない俺から見ても、Fランにも、ちゃんとした大学の人にも、職場にも、コミュ力の低い薬学生や薬剤師はいた。

だからといって、それを理由に採用されないなどということはなく、2022年現在でも資格の強みを生かして職には困っていない。

 

ところが、4位で述べた「0402通知」により、今後はより一層の対人業務が求められ、また、薬剤師の需要がこれまでのように高くはなくなることから、営業職程ではなくとも、時間を掛けて、コミュ力が求められるようになっていくものと思われる。

 

Fラン大薬学部へ進学を検討しても良い人

最後にFラン大学薬学部について触れておく。

前回示した通り、原則として、Fラン大薬学部には進学すべきではない。

しかし、割り切って通う覚悟があるのなら、検討して良いケースもある。

 

諦めたり、割り切ったりする必要があるもの

高め合う友人

「Fランは動物園」などとネットでは揶揄されるが、本格派Fラン生のいなくなった2年次以降は、いたって普通の常識ある大学生が残る。
一見、ちゃんとした大学の学生にも見えるのだが、「やる気」とか「気力」とかバイタリティーが、ちゃんとした大学の学生より遥かに乏しい(Fラン生たる根本原因はここにあると個人的には思う)。
そういった学生と友人関係を構築しなければならない。
そして、そういった学生の負の効果として、自分自身もどんどんバイタリティーが削られ、落第、留年する危険性がある。
自分を確かに持っていれば、他人の影響なんて受けない、なんてことはない。
環境の力は物凄いし、何より、自分を持っていなかったからFランへ進学するわけだから(特待生など一部除く)。

少数派ではあるものの、ちゃんとした大学の学生と同じぐらいバイタリティーあふれる学生もいることはいるので、彼らと友人関係を構築できれば学生生活が楽しくなるかもしれない(または、自分がそうなるか。もちろん、付いてきてくれる学生を探すのは苦労する)。

周りにバイタリティーの乏しい学生しかいないからといって、友達を作らないという選択肢はない。
普通の大学同様に、単位を取得するためには過去問が必要だから。
幸い、実験等で必ず話さなければならない機会がそれなりにあるので、自然とすぐに知人程度の関係にはなれる。

サークルを楽しむ大学生活

上述の通り、バイタリティーが乏しいので、サークル活動の活発さも乏しいことが多い。
母校では、サークルに入っていない学生の方が圧倒的だったように思う。

ちゃんとした大学の学祭は、サークルが屋台をたくさん出して、芸人などゲストも呼んで、さぞ楽しいのだろうが、俺は一度も参加したことがない。
母校は予算の都合からか芸人も呼べなかったと聞いた。

華やかな学歴

今となってはFランへ進学してしまった後悔よりも、学歴コンプに溺れて、貴重な20代を不意にしてしまった後悔の方が物凄いのだが、Fラン生の頃はただひたすらに学歴コンプの毎日だった。
大学生の頃なんて、容姿端麗でもなければ、学歴ぐらいしか胸を張れるものがないから無理もないし、今自分がFラン生に戻ったとしても、また深い学歴コンプに溺れそうな気さえするのだけれど、それでも、どうかどうか割り切って欲しい。

薬剤師免許を使う仕事に就く場合、学歴は全く関係ない。
ビックリするぐらいすぐに就職先は決まる。
「0402通知」が出たとはいえ、この傾向はまだまだ続くから、就職を心配しての学歴コンプなら、すぐに解消して欲しい。

 

いざ、Fラン大薬学部を検討する

学費免除特待生合格

仮に通学圏内にFラン大薬学部がある場合、国公立大学よりも低コストで薬剤師になれる。

「私立大学薬学部卒の薬剤師は、本人が凄いのではなくて親が凄いだけのこと。でも、俺は違う。」と、卒業し、薬剤師試験に合格し、社会人として過ごす中で、次第にその喜びが大きくなるに違いない。

学費免除特待生合格が一番だが、下宿+仕送り国公立大生より、通学Fラン生の方がコストを抑えられるかもしれないし、入試で特待生となれなくても、好成績を修めていれば進級時に学費半額免除特待生等になれるかもしれない。

 

大学の勉強は最低限の労力で、あとは趣味など思う存分若い時間を有効活用したい

学問を本質的に学ぶことは難しいことだが、Fランで単位を取得することは難しいことではない。

だから、学費免除特待生になれる人や、ちゃんとした大学に合格できる人で学費や下宿費など諸々考慮した結果でのFラン大なら、ちゃんとした大学へ通うよりも時間的余裕が生まれやすい。

ちゃんとした大学では、Fラン大以上に研究等時間を割かれるイベントがある。

製薬企業で研究したいといった希望はなく、薬剤師免許を使って働くことが第一希望なら考慮する価値は有る。

Fラン大とは最低限の付き合いに留め、高校時代や他大生など、Fラン大とは無関係なコミュニティーに精を出す学生生活も良い。

 

今まで部活に精を出し過ぎて全く勉強してこず、学歴コンプに陥っていない高校生

例え分からないことが多かったとしても、周りもそれほど変わらないレベルなので、すぐに追いつき、追い越すことができる。

部活でのガッツをFラン大でも同様に発揮し、例えば、教授の部屋へ通い詰めるなど積極的に教えを請うと、散々、学力の乏しい、バイタリティーの無い学生しか見てこなかったFラン大教授たちは目を輝かせ、色めき立ち、指導してくれる。

教授にとって、Fラン大の学生は悪い意味で全く手が掛からないので、その気になれば容易に独占できる。

また、Fラン大の教授であっても、自身の出身大学は東大や京大であることも多い。

 

基礎学力が乏しいにも関わらず、研究の道を諦められないし、もう浪人もできない(おまけ)

自分の進みたい研究分野の権威がどの大学に所属しているかを調べ、それがもしFラン大に所属していたら、教授を独占し続けることで道が開けるかもしれない。

もちろん、基礎学力が無いのだから、独占できたとしても道が開けない事の方が多いと思う。

しかし、やらない後悔は後々物凄いことになる危険性もあるし、Fラン大院からも研究の世界へ就職していった人を実際に見た(もちろん、その院生は異次元の優秀さだったし、教授にも認められていた)。

研究分野の権威が、なぜ、Fラン大?と思うかもしれないが、名門大学では良い意味で学生に手が掛かるだけでなく、膨大な事務作業から研究時間が大きく割かれることもあるそうだ。

Fラン大なら自分の時間を確保できるので、悠々と研究を進められるなどといった動機から、Fラン大で教鞭をとる教授もいる(そういった教授がどの程度いるのかは知らない)。

 

Fラン大を検討しても良いケースはこんなところだろうか。

 

入学金を振り込む前に、今一度、よーーーく、よーーーく考えて進路を決めた方が良い。
6年間は本当に長い。

長いのだけれど、過ごし方によってはあっという間に終わる。

終わった時は20代中盤。

自分の興味を見つけられた人と、見つけられずにただ何となく過ごしてしまった人。

6年でどうしようもないぐらいの差になってしまうこともある。

今、まさにターニングポイントを迎えている。

【文科省に感銘】薬学部、留年、退学ランキングを作ってみた【志望校選び応援】

2022年3月1日追記:「薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて」

2022年5月5日追記:「薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて」

2022年5月5日更新:留年者数・留年率グラフ更新

gokutsubushiiii.hatenablog.com

↑前回の自分のコメントに対するコメント。

 

前回、コメントするきっかけとなった

www.mext.go.jp

全薬学部の留年者数・留年者率、退学率等、文科省が「薬学部における修学状況等」で公表した各種データは医学部・歯学部についても同様のデータがあり、公表されている。

見てみると、薬学部同様、全校一覧で留年・退学率や国家試験合格率など、とても見やすい構成で公表されているのだが、各大学の医学部・歯学部へのリンクを貼り、「2年次に50人留年した」とか「ストレートで国試合格まで駆け抜けられた学生率はこれ!」などといった情報はなく、うす味なものだった。

文科省は、薬学部にだけ特別に導入することとなった公表様式について、以下のように言っている。

f:id:gokutsubushiiii:20220209044214p:plain

第20回 新薬剤師養成問題懇談会 配布資料 「資料1_薬学教育6年制及び薬剤師に関する状況」( https://www.mext.go.jp/content/20210329-mxt_igaku-000013614-2.pdf )

つまり、受験生などが、薬学部の選択にあたって、容易に大学間の比較・検討をするための、手助けとなる情報を公表してこなかった、けしからん大学があると。

だから、共通フォーマットで公表するんだと。

この文科省の心意気にいたく感銘を受けた俺は、薬学部進学を検討している方々に対して、何かできることはないかということで、たぶん、まだ誰も作っていなさそうな、パッと見で分かるようなグラフを作ってみた(文科省・各大学公表資料より作成)。

 

全国薬学部(6年制) 留年者数・留年者率ランキング

2015年度入学生(現社会人1年生)~2020年度入学生(現2年生)について、次学年進級時に何人留年したかをグラフにした。

なお、ここで示した留年率は、その時在籍している学生が次の学年へ進めずに留年した場合の数値を示している(つまり、常に入学時の人数をベースとはしていない)。

  • 100人入学
  • 80人が2年生進級(20人留年)
  • 留年率20%
  • 80人で2年生を過ごす
  • 60人が3年生進級(20人留年)
  • 留年率25%
  • 留年した場合、計算上、次の年度の学生として天下ることはない

また、各大学公表データの進級出来なかった人数が、留年したからなのか、それとも、休学や退学したからなのかは分からなかった。

「この大学は2年生に上がる時ヤバいのに、あの大学は4年生へ上がる時もヤバいじゃん」など、何年生の時が特に気を抜けないかが大学間で比較できるかと思う。

↑へのコメント。

グラフと表の位置がズレててごめん(元データはズレてないから、俺のせいじゃないんだよ)。

どの年度も、お前いつもその位置いるなの大学があったのではないだろうか。

いつも左側にいる大学は低偏差値大学が多い。

そういった大学出身者からすると、低偏差値大学への進学は「やめとけ!!」と言う。

ただもし、全額学費免除の特待生になれる場合は考慮する必要がある。

 

意外に思ったのが、4年や5年進級時に、東京薬科大学京都薬科大学といったちゃんとした大学が上位にランキングされたこと。

ちゃんとした大学の薬学部へ入学出来てるわけだから、留年して若い時代を失うのはその時は良くても後々辛いので、ちゃんと進級しよう。

 

全国薬学部(6年制) 退学率ランキング 

2011年度入学生~2015年度入学生、それぞれの入学時学生数に対する退学率。

6年間のどこかのタイミングで退学した割合が示されている。

公表されているデータから退学者数まで出せそうだったので頑張ろうかと思ったのだが、例えば、京都大学の場合、大学公表の入学者数と文科省公表の入学者数が異なっていたのでやめた(6年制だけのデータのはずだが、それを踏まえて計算すると明らかにおかしな数値になるので、薬学部全体でデータ化している大学もあるのではないかと思っている)。

また、2011年度入学で在籍10年を超える学生の割合も公表されていたので、グラフ化してみた。

どの該当大学も、恐らく、基本は1人程度で、多くて2人,3人なのではと思う。

↑へのコメント。

恐らく、多くの退学者を出してしまっている大学のせいで、留年者のページとは分けて、わざわざ専用のページを新たに設けて公表しているのだと思う。

刺激的な数字をたたき出す低偏差値大学の陰で、ちらほら、ちゃんとした私立大学ばかりか、国公立大学まで登場している年度もある。

 

有益なデータだとは思うが、このデータだけで受験生が実体を把握するのは難しいように思う。

例えば、Fラン薬学部は、Fラン薬学部だから退学率が高いのか、それとも、Fランだから高いのか、あるいは両方の理由で高いのか吟味するために、他学部のFラン、非Fランとも比較できる数値が欲しい。

Fラン以外のちゃんとした大学についても同様で、そもそも一般的に退学というイベントがどの程度起きているのかを知る必要があるように感じる。

薬学部的理由で退学率が高いのはランキング上位数校で、あとは、意外と、他学部と似たり寄ったりの数字なんてこともあるかもしれない。

また、特に国公立大学や上位私立大学の場合、医学部の滑り止めで入学した学生が、やっぱり医学部!ということで再受験して退学したなどといったケースも考えられるので、同偏差値帯他学部より、やや高い退学率などということもあるかもしれない。

基礎学力が無さ過ぎて退学~再受験して医学部へいくので退学と、退学率として一様に示される数値も、大学間で性質が異なることを理解した上で、志望校選びに活用したいところ。

 

できれば、この退学率のデータも人数と一緒に公表して、何年次に退学したのかを留年者数・率と一緒に各大学に公表させれば、受験生は志望校へのイメージをより明確化しやすくなるのではないだろうか。

1,2年次の退学など他学部でも起こり得ることだし、年齢的にもまだ若いので、相対的に浅い傷で済むかもしれないのに対し、4年次以降の退学は深い痛手となりかねない。

もし、後の学年で退学者数の多い薬学部があるとすれば、志望校の選び方もまた変わるかもしれない。

 

少なくとも俺が学生の時(大学ホームページの深い部分で、最低限公表されていたと記憶)よりも、これらデータへのアクセスのしやすさは格段に良くなっていると思うので、前回の繰り返しになるが、もし、薬学部への進学を考えるなら、必ず、文科省や各大学が公表しているデータを吟味して、公表されていないデータに関しては大学に直接問い合わせることもして、よーーーく考えて欲しい。

 

きっと、受験生のためになるであろうグラフも示したし(打ち間違えているかもしれないので、気になる大学のデータは文科省・各大学のデータを再確認してください)、ごちゃごちゃコメントもしたので、文科省、各大学への報告をし、一言添えて締めることとする。

  •  薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて 
  • 2022年3月1日追記
    薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて、一部変更されていることを確認した。
    上記の報告が功を奏したのか、見てくださった方が文科省に報告されたのか、まさかとは思うが、文科省の方がこんな場末のブログを直接見てくださったのかは分からないが、いずれにしても、文部科学省高等教育局医学教育課の皆様の、薬学部の実態を受験生やそのご家族に伝えたいという、心意気を陰ながら応援すべく、ここにその旨記すこととする。

    • リンク先間違い→改善
    • リンク切れ→改善
    • リンク先が2021(令和2)年度のデータ→岡山大学以外改善(2022年5月5日岡山大学も改善を確認)
    • リンク先へ行ってもデータがないか、たどり着くまでめんどい→基本的に直リンク化へ改善
      • 日本薬科大学
        「入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及び在学する学生の数~」(4つ目のブロック)→「各年次の進級者数、入学者に対する標準修業年限内の卒業者及び~」

        多くの大学は直リンクが基本で、少ないながら、直リンクではない大学もあるのだが、例えば、医療創生大学や東京理科大学は、クリック後、目的のリンクまでのスクロールが誘導される。
        日本薬科大学はなおもいささか不親切で、リンク先ページに不要な情報も多く、他の大学が改善したことから、現状、際立ってしまっている。

    • ググっても2021(令和3)年度データがない→各大学ページリンクから参照できるよう改善(岡山大学以外→2022年5月5日改善を確認)
      • 岡山大学
        国立大学なので、そもそも、統一フォーマットによる公表など不要といってもいいのだが、とはいえ、他の全大学が統一フォーマットによる2021(令和3)年度データを公表しているので、足並みを揃えた方が良いかと。
        その上で、独自フォーマットによる公表も継続すると良い。

        岡山大学が2021(令和3)年度データを公表したら、ランキンググラフを反映させようと思っている。
        (2022年5月5日追記)

        岡山大学がデータを公表したので、ランキンググラフ更新。
         
      • 福岡大学
        新たなリンク先ページから、恐らく、同大学の2021(令和3)年度データは以前から公表されていて、俺が見つけられなかっただけかと思われる(「site:https://www.pha.fukuoka-u.ac.jp/ 修学状況」でググっていた)。
        すみませんでした(もしかすると、指摘した他の大学も公表されていたのかも…)。

  • 2022年5月5日追記
    全大学統一フォーマットによる公表を確認。
    東京大学の「令和元年入学、3年次進級者数」が空欄となっているが、そろそろ2022(令和4)年版が公表されるものと思われる。

Fラン大卒薬剤師現無職の俺としては、ちゃんとした大学であっても薬学部は基本的にお勧めしない。

Fラン大卒薬剤師(→無職)から、薬学部を志望する受験生・中高生へ。

www.mext.go.jp

↑へのコメント。

 

ある教育系ニュースサイトからこのページの存在を知った。

このページは薬学部を志望する全受験生必見のページ。

 

各入学年度の進級状況や、薬剤師国家試験ストレート(1度も留年・退学していない)合格者数など、各大学ごとに公表させている。

「言うこと聞かないと交付金カット」のように直接言いこそしていないのだろうと思われるものの、実態としては、文科省が半強制的に公表させているに違いない。

そうでなければ、低偏差値大学薬学部など、こんな不名誉なデータを自主的に公表するはずがない。

受験生やそのご家族は、このデータを吟味した上で志望校の決定を強く強くお奨めする。

特に、新設大学薬学部への進学を検討されている方は、大学のホームページやパンフレットではなく、このデータを最重要視すべき。

 

薬学部の6年制移行後、最初の入学年が2006年。

その翌年から、薬学部にもFラン(=Fランク大学=河合塾定義のBF)大学が登場した。

旧4年制時代は、医学部の滑り止めや、医療へのそれなりに高い意識を持つ学生、高い意識はなくともそれなりの基礎学力を備えた学生らが入学出来た。

6年制では、さらに、工学部や経済学部などの理系文系学部からの滑り止め、基礎学力の乏しい学生らも受け入れる、懐の深い学部となった。

 

浪人してまで行くような大学ではない(と当時は本気で思っていた)大学にしか合格せず、Fラン大学薬学部へ進学してしまった俺にとって、薬学部の勉強はとてつもなく退屈なものだった。

しかし、それでも入学年度は、薬学部の専門的な講義が少なく、浪人していたから当然、周りの学生よりも基礎学力(たかがしれている)があり、留年することはなかった。

 

入学年度で50名程度留年したと記憶している。

それは、本来必要な単位数に数単位満たなくても進級させてあげるよという救済措置を適用した後の人数だった。

母校の入学年度前期の講義は、数学・物理・化学・生物が高校教科書例題レベル、英語が中学生レベルの内容だったので、極々普通に高校まで過ごしていれば留年することなどない。

しかし、本格派Fラン生は、前期で多くの単位を落とし、後期の専門的な薬学部の講義でも単位を落としていた。

各大学のデータを見ると、低偏差値大学では2年進級時の留年者数が多いので、全国的にそういう傾向なのだろうと思う。

 

俺は4年進級時に留年(つまり、3年生を2度過ご)した。

1年~3年の専門的な薬学部の講義を落としてきたツケが首を絞めた。

3年前期は酷いもので、受講した講義の2割程度しか単位を取れなかったと記憶している。

だから、3年前期の時点で「規定では」留年が確定。

3年後期の講義をフル単で終えることが出来れば、Fラン名物の救済であるいは、進級出来たかもしれない。

しかし、3年後期も、たしか、ほとんど単位を取得出来なかったと記憶している。

 

留年しといてどの口が言うんだよという話だが、留年の原因は専門的な講義が難解すぎたからというわけでは決してない。

もちろん、本質的に薬学という学問を身につけることは難しいことだが、Fラン大学薬学部で単位を取ることは容易なことだと、今思い返してもそう思う。

原因は無気力さだった。

 

勉強などせず、かといって、遊ぶことすらしない。

そりゃ、パチンコをしたり、ネットを見たりといったことはした。

しかし、合コンとか、海外旅行とか、若いうちしかできない遊び、時間の有り余る大学生でしか出来ない遊び、自身の心境に変化を及ぼしたり、人として成長させてくれたりするような作用のある遊び、要は若さを燃やすような遊びはてんでする気が起きなかった。

遊ぶことすら出来なかった原因。

それは、Fラン大学へ入学してしまったことへの後悔、学歴コンプレックスからくるものだった。

そういった思いは、学問に触れたり、新たな興味に魅かれたり、大学生活を通じて弱まるか無くなるべきものなのだが、むしろ、強くなる一方だった。

 

私立大学薬学部は、一般的に、薬剤師免許を取得したらその免許を用いた職に就くので、他学部よりも目的は明確であり、本気で志望する学生は迷うことがない学部なのかもしれない。

だが、Fラン大学薬学部は、俺のように、色々ある滑り止めの中の一つに過ぎないというレベルで入学する学生がいる。

少なくとも、ちゃんとした大学の薬学部の薬学部・薬剤師に対する想いや志望度より、Fラン大学薬学部のそれは弱い場合が非常に多い。

 

皆が皆、俺と同じ原因かは分からないが、「遊ぶことすらしない」という学生は母校の他の学生にも見られた傾向だったし、他のFラン生にも見られる特徴的な要素だと思う。

 

Fラン大学の特徴としてもう一つ思い浮かぶものは、一般的に、良いとされる文化は広がらず、無気力さなど良くない文化は伝染しやすいように感じたこと。

もちろん、Fラン大学の中にも、ちゃんとした大学の学生と同じ様な、前向きで実りある学生生活を送る者も目に付いたが、俺のような学生との距離を気にしなければならないから、ちゃんとした大学での学生生活以上に搔い潜らなければならないこともあり、大変だったのではないかと思う。

 

2度目の3年生を送る中で、「なら、2浪したかった」など新たな後悔の念と既存の後悔の念で精神がおかしくならぬよう必死に抑えつつ、Fラン大学で7年も過ごさないといけないなど地獄という気持ちが強くなった。

退学したいとも思った。

でも、次にやりたいこと・すべきこと・目指すことを両親に論理的に説明することが出来なかった。

だって、無いもん、そんなもん。

きちんと説明することが出来れば、Fラン大学薬学部を退学し、新たな道へ進めたかもしれないが、新たな道が思いつかない以上、Fラン生を続けるより他なかった。

 

「Fラン生を続けるより他なかった」など、とても生意気なことを書いた。

学費の高い私大薬学部に通い続けられることは、両親の経済力や理解や期待等家庭環境などが非常に恵まれた幸運なこと。

馬鹿なFラン生の俺でもそれは理解していた。

噛み締めていた。

だから、何の考えもなく「退学したい」などと言うことは、泥を塗る、塗りたくるような行為で、とても言えなかった。

むしろ、勉強に励み、よく遊び、ハツラツとした充実した実りある大学生活を送っている大学生であるという姿を見せるべきことが、その時すぐに実行出来る、せめてもの感謝の示し方ということも分かっていた。

実態はクソな大学生活だったとしても、嘘でもハツラツとした大学生をしている姿を示すべきだし、それがどうしても難しいようであれば、普通、一般的、凡庸、ありふれた大学生をしている姿を示すべきだと思っていた。

そう思いながら、俺は、凄く幸せ者だということも痛感しつつ、その幸せを、Fラン大学で、不幸せに変換する日々を過ごした(言うまでもないが、Fラン大学が悪いわけではない)。

にじみ出ていた。

息子は心底面白くない大学生活を送っている。

両親は確信していたと確信している。

本当に親不孝だった。

負の感情の超大盛り日替わり定食を、顔色変えずに食べることが俺には出来なかった。

倒れぬよう努めるので精一杯だった。

 

だから当然、後ろ向きな気持ちを入れ替えて猛勉強出来るわけでもなく、1度目の3年生の時より少しだけ試験対策をして、留年しないこと以外の価値などただの一つもない、単位取得作業をするしかなかった。

そして、さして苦労せず、1度目の3年生で取れなかった単位を取得した。

留年時の知識量と単位入手後の知識量は全く変わらなかった。

でも、なぜか留年し、なぜか進級することとなった。

 

母校も、他の低偏差値大学でのデータ同様に、4年進級時以降の留年者数はガクッと少なくなる。

たしか、4年生は、病院・薬局実習へ行くための試験勉強に費やされ、単位の出る講義が少なくなったはずだ。

そして、データは、卒業時留年者数と、ストレート国家試験合格者数を示している。

特に、留年・退学しないで国家試験に合格した合格率(もしかすると、退学者数は入学者数としてもカウントしないでデータ化しているのかもしれない)が、母校は3割を下回っていた。

 

なぜ、7割を超える学生がどこかしらでつまずいてしまうのか。

その一例をかいつまんでみたが、いかがだったろうか。

「元チア部の私が思い出す「彼氏が甲子園球児だった青春時代」 スポーツの強さは“社会との断絶”と引き換えなのか?」へのコメント

number.bunshun.jp

↑へのコメント

 

俺自身もスポーツに振った私学へ通っていたので、共感できる点もあり、面白かった。

一応、要約はしてみるが、そこそこ長い記事なので原文を確認していただいた方が良い。

----------------------

記事全体の要約。

パラリンピックと社会は地続きである方が良いという考えを、筆者の高校時代の実体験を踏まえた、高校野球部と学校生活に置き換え考察。

野球部に特化した学校生活を送ったことが一因とも考えられる弊害について触れ、野球部活動に伴う学校生活の断絶を批判的に意見。

強くなるためには社会と断絶するのではなく、つながりが重要と説く。

 

以下、記事筆者の高校時代の要約。

記事の筆者、小泉なつみさんの通われていた高校はスポーツクラスという、いわゆる、中学時代までの公式大会等での活躍実績があり、高校入学後、インターハイ等で活躍が期待できそうな生徒であれば、極めて低学力であっても入れるクラスがあったという。

スポーツクラスの生徒は、例えば、一般クラスより授業時間が少ないなど、勉強も普通の学校生活も放棄し、スポーツに特化した生活を送る、学校の中では特別な存在だった。

彼らの放つブランド力に恋焦がれ、チアリーダー部に所属していた一般クラスの小泉さんは、一言も交わしたことのない野球部員と交際。

楽しく過ごすも、野球部に対してハツラツとした気持ちを抱いて取り組んでいたわけではない、彼の心の内を知り戸惑いもあった。

それでも、彼のくれた甲子園の土は誇らしかったが、志望校合格後(すぐか大学入学後しばらくかは記載がないものの)別れた。

やがて、暴力事件等、部活動の不祥事を耳にする機会が増えたその時、彼の心の内を理解できたような気がした。

----------------------

 

俺の母校はスポーツクラスはなかったもののスポーツ特待生はいた。

全国大会へ行ける部活の部員は、小泉さんの高校同様、やはり多少特別な存在ではあった。

その中で最も特別な存在は野球部だった。

野球部は10年間で1,2度甲子園へ行けるか行けないかというレベルであった。

インターハイで優勝している部活もあったのだが、その部活よりも圧倒的に成績が劣るにもかかわらず、野球部員の特別感が強かった。

それは結局のところ、地方大会1回戦からTV中継(する地域、東京都はMXでやらないんだよねぇ~)していた注目度の高さだと、当時も今も思っている。

だから、学校も生徒も特別視するし、部員も特別だと思ってしまう。

これは、こういうやり方が続く以上、仕方のないことだと思う。

 

小泉さんは、彼らは女子の「憧れ」の存在だった旨記載している。

俺の高校時代、一旦廃れたプリクラが盛り返している時期で、野球部員は自分達のプリクラをこぞって撮影していた。

それを、中学時代の女友達のつてなのか何なのかを利用して、他校の可愛い女子の写ったプリクラと交換していた。

そこそこ名の知れた野球部ブランド力の効果もあってなのか、他校の可愛い女子のプリクラを大量に所持する部員が、俺の知る限り、何名もいた。

時々、見せてもらったこともある。

彼らは良い奴らだったが、他校の可愛い女子のプリクラをコレクションするこの文化だけは心底気持ち悪いと、弱小バスケ部でモテない俺は、たぶん(もう昔のことなので)、嫉妬しながらそう思っていた。

 

 一般人が容易に近づくことのできない、全国で活躍する、選ばれし者だけの空間。「スポクラ」はエリートアスリートたちの「ボーイズクラブ」だった。

 そんな彼らに、少なくない女子が熱い視線を送っていた。実際とても人気があったし、私も恋焦がれた一人である。チアガールを3年間続けたのも、やましい気持ちがなかったといえば嘘になる。

 そんな邪念が岩をも通したのか、「スポクラ」の野球部員と交際する幸運に恵まれた。話したことなどないので、完全に「野球部」「スポクラ」というブランドに惹かれた不純な動機だったが、彼はとてもいい人だったので、楽しい時間を過ごすことができた。

ブコメでそれらしいことを指摘されている方もいたが、一言も交わしたことがないのに野球部と交際できるチアガールの生徒は確実に一般人ではない(チアガールの中にはビックリするレベルの容姿の方もいたはいたが…)。

俺自身は目立たない生徒だと自負していたけれど、それでも腐っても運動部の弱小バスケ部のこの俺ですら、スクールカーストの平均よりやや上だったと評してくれる当時の生徒がいたかもしれない。

だから、チアガールが一般人なわけがない。

野球部とチアガールとか、もうね。

小泉さんは少なくとも当時は確実に(今もかもしれないが)高ルックスだったんだろうし、憎らしいと思っていた女子生徒も大勢いたに決まっている。

 

高校球児というと、坊主で爽やかな礼儀正しい青年というイメージだが、彼の中の「野球部」はまったく違うようだった。部活ってそんなドロドロしてるの? 私が何を尋ねても、彼は人生の大半を費やしていた部活について、多くを語らなかった。

自分が高校生になった時、それまで高校球児に抱いていた勝手なイメージは変わった。

小学生時代は坊主頭の高校球児に対して「質実剛健」というイメージを持っていたと思う。

だからこそ、上述のプリクラ集めを心底気持ち悪いと思ったんだろうな。

ただ、特別視されてチヤホヤされるんだし、甲子園行けるか行けないかの実力もあれば、そりゃ調子に乗りたくなっちゃうよね。

弱小バスケ部で何の裏付けもない俺ですら、モテたかったし、強い部活の顔色伺いながら調子に乗ってたもんなw。

 

あと、彼が部活について多くを語らなかった理由は、もちろん部内のドロドロのせいかもしれないが、小泉さんと過ごせる時間を通じて、恐らく彼らが羨望していたであろう「普通の学校生活」を体験できる点にもあったのではないだろうか。

至福の「普通の学校生活」を送っている最中に、部内の「現実」、あるいは、「日常」に引き戻されたくなかったからこそ、溢れ出てしまった、そして、端的に語ることのできる監督に対する不満以上のことは語りたくなかったのかもしれない。

監督に対する不満だって、当時こそ本気でそう思っていた部分もあったのかもしれないが、そもそも、高校生は話を盛りがちだし、調子に乗っていた生徒だとその傾向がより強くなるし、今となっては良い思い出に昇華させているかもしれない。

弱小バスケ部の俺ですら、監督には不満があったし、その不満を大袈裟に語っていたような気がする。

インターハイに出れたわけではない(というより、1度もレギュラーになれなかったw)ので、良い思い出に昇華してはいないものの、かと言って当時のような、熱の籠った不満などもはや全くない。

 

それから、ここまでの野球部の話は、小泉さんの記事も俺の話も、あくまで、甲子園出場が目標レベルの高校の話なんだよね。

甲子園で常勝するような"プロの"高校球児がいるような学校では、例えば監督に対するエピソードとか、また違ったものなのかもしれないという余地を残しておいた方がいいのかもしれない。

薬剤師国家試験合格率(合格者数)を見れば、Fラン薬学部が薬剤師を過剰にさせることはできない。飽和させたくてもできない。

www.m3.com

薬剤師の養成定員、抑制の検討も卒後研修、臨床系教員充実求める
レポート 2021年6月17日 (木)配信水谷悠(m3.com編集部)

www.nikkei.com

薬学部「入学定員の抑制も」 厚労省検討会が提言案: 日本経済新聞

↑これらに対するコメント

 

記事の要点は次の通り。

  • 将来、薬剤師過剰の見通し
  • にも関わらず、薬学部定員8,000人→1万3,000人
  • 定員多すぎ、考えないとね
  • 一方でFランの定員割れは酷いよね
  • 定員増えたのに薬学部のない県があったり、薬局薬剤師に比べて病院薬剤師が少なかったり、偏在も問題

 

これら記事に対する感想は

少なくとも、薬学部数増加と将来の薬剤師過剰とは無関係じゃね?ということ。

f:id:gokutsubushiiii:20210619182039p:plain

厚労省 第10回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 参考資料2 入学定員・入学者数等( https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000793403.pdf )

確かに、薬学部数も定員も増えている。

1977(昭和52)年までの緩やかな増加に比べ、2003(平成15)年~2008(平成20)年の伸びは著しい。

この間に設立された薬学部は「新設大学」と呼ばれ、「旧設大学」と呼ばれる既存の私立大学薬学部とは区別されることも多い。

定員8,200人→11,602人(+大学院進学なしには国家試験受験資格のない4年制1,448人=13,050人)、1.4倍(1.6倍)に増加したことが資料からうかがえる。

 

では、薬剤師国家試験合格者数はどうか。 

厚労省公開資料(一部除く)より作成*1*2*3*4*5

(1回~20回学説試験受験者数37,716人、合格者数28,144人、合格率74.6%。

1回~19回実地試験(20回より学説+実地となる)受験者数30,265人、合格者数27,998人、合格率92.5%)

 

例えば、特別な理由が無かったと思われるものの比較的合格者数の少なかった1992年(77回)の7,497人に1.4を掛けると10,496人となるが、パッと見で、定員数が急増した後、常にそれだけ合格者数が出ているとはいえないのではないだろうか。

グラフからは、定員が増えた割には、合格者数はそれほど変わっていないようにさえ思える(やや増加傾向かもしれない)。

仮に4年制が続いていたとしたら、6年制移行期の94回で合格できなかったロクデナシ(もちろん、自分も含まれ、最大限の親しみを込めている)しか受験しなかった95,96回の合格者数も、例年通り、それぞれ8,000人程度出ていたのではないだろうか。

95回~106回全合格者の1試験あたりの平均合格者が8,292人であったことからも、新設大学群により薬学生の数は増えたかもしれないが、少なくとも現時点では、薬剤師の需給を狂わす程の影響力を発揮しているとは到底思えない。

しかも、

f:id:gokutsubushiiii:20210619231235p:plain

厚労省 第10回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 参考資料2 入学定員・入学者数等( https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000793403.pdf )

2003年~2008年までの間に開学した薬学部28校のうち、上記16校は恒常的に定員割れを起こしているわけだから、影響力としては、今後、益々減少し続けるだろう。

 

以上のことから、薬剤師過剰の問題を新設大学群のせいとするには根拠が乏しい。

過去の資料を読んだり、合格者数グラフを見たりしていると、仮に、薬学部が旧設大学だけであったとしても薬剤師過剰は叫ばれていたと確信してしまう程、薬学部行政がいまいちなのは今に始まったことではないということが分かる。

つまり、薬剤師過剰の問題は新設大学の有無に関わらず必ず起きていたとは思うものの、新設大学群のせいでそのタイミングが早くなったとはいえない(遅くもなっていない)。

6年制検討段階で国公立と旧設大学の定員数を、毎年とか何年かに一度とか、慎重に増減させていれば、新設大学は不要だったかもしれない。

(6年制移行と新設大学のせいで、私立大学薬学部全体の偏差値は大きく低下した。

これは新設大学群の影響も大きいと思う)。

ただ、Fランが無かったら俺は確実に薬剤師にはなれなかった。

ということは、もしかすると、旧4年制薬学部に入学する力のない、本来、薬剤師になれなかった(あるいは、なるべきでなかった)、質の悪い薬剤師があなたの近くにいるかもしれませんよ。

イーーヒッヒッヒ。

*1:2021年3月試験回次別合格者数の推移:https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/sankou1.pdf

*2:第87回薬剤師国家試験の合格発表について

*3: 第81回薬剤師国家試験の合格発表について:https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/0804/92.html

*4:1150 薬剤師免許の 行方 - J-Stagehttps://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/25/11/25_KJ00001720634/_pdf/-char/ja

*5:薬事関係データ版.2010,東京都,薬務公報社,P963