↑この記事について。
Fラン出身の俺が、今、薬学生だとしたら、「とりあえず、在宅やりたいって言っとけば、イマドキ感があるし、この場は丸くおさまるっしょ」という理由以外では言わない。
実際の俺は、外来以外に、個人・特養・有料・グループとあらゆる在宅医療を経験させてもらう機会を得た。
いくつかの企業を渡り歩いた先輩薬剤師に言わせれば、在宅医療を一通り経験している薬剤師はまだ少ないらしい。
在宅医療は花形というイメージらしいが、日本の闇に触れているという感覚を抱く。
俺としては、希望の持てる分野ではないように思う。
その感覚は、実際にご施設へ訪問し、利用者様や職員様の置かれている実情を肌身で感じないと得られないものだと思うから、薬学生に対して、「実際の現場の状況をどれだけ知っているのか」を求めたり、期待したりすることは酷な話だと思った。
在宅医療は花形で調剤マシーンは患者との距離があるようなイメージ。
調剤マシーンより在宅医療はやり甲斐のあるイメージ。
とんでもなく動きの速い先輩を見ていると、きちんと調剤マシーンになることって結構ハードル高いと思うし、誰にでも到達できるものではない。
ていうか、そもそも薬剤師の仕事に花形などない。
そのことを、薬学生や薬学部入学希望者にはお伝えしておきたかった。