ゴクツブシさんのコメント

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【2024年2月更新】薬学部 留年率 留年者数ランキングを作ってみた【志望校選び応援】

2024年2月5日開設:2022年2月9日記事から独立開設

概要

グラフ複数掲載でページが重くなってしまった2022年2月9日の記事から、「薬学部留年率・留年者数ランキング」のグラフのみ抽出して、新たな記事とした。

 

文科省公表データ(修学状況等)と各大学公表データを用いて、2020年度入学生以降の各大学における、入学者数・定員充足率、次学年進級時に何人留年等したのかをグラフにした。

なお、2015年~2019年度入学生については、参考データとしている(理由はこちらの「2024年2月2日までの元の記事」の「参考データ(2015年度~2019年度)」に記載)。

 

「この大学は2年生に上がる時ヤバいのに、あの大学は4年生へ上がる時もヤバいじゃん」など、何年生の時が特に気を抜けないかが大学間で比較できるかと思う。

 

利用したデータ

  • 入学者数は、原則、文科省公表データ(修学状況等)を基としている。
  • 進級者数は、原則、各大学公表データの各入学年度最上級年次進級者数のみを基とし、次年度以降も同様の方法をとることとしている。

    原則毎年、赤字のみ採用

     

  • 各大学公表データの進級出来なかった人数は、留年だけでなく、退学、転学、転学部、転学科、除籍等を含む数だと考えられる。

 

計算式

  • 留年者数=前年度の進級者数-今年度の進級者数
    • 例:100人入学(2020年公表)-80人2年次進級(2021年公表)=20人留年

  • 留年率={1-(今年度の進級者数/前年度の進級者数)}×100
  •  グラフで示した「留年率」は、その時在籍している学生が次の学年へ進めずに留年等した場合の数値を示している(つまり、常に入学時の人数をベースとはしていない)。
    • 100人入学
    • 80人が2年生進級(20人留年)
    • 留年率20%
    • 80人で2年生を過ごす
    • 60人が3年生進級(20人留年)
    • 留年率25%
    • 留年した場合、計算上、次の年度の学生として天下ることはない

 

注意点

一部の大学で、今年度と前年度の公表データ間で差異が見られた(例えば、2020年度入学生の2021年、2022年公表データ間で差異があるなど)。

これは、留年等で同学年を2度以上過ごした学生が含まれていたり、転学部等した学生が既に確定した過去公表データから遡って除かれたりしたデータを公表していることになる(もちろん、単純な算出ミスもあるかと思う)。

そのようなデータを公表する、国立大学(そもそも、国公立大はこんなデータ公表しなくても良いとは思うが…)の一校にメールを送ったところ、やはり「留年者数を含めて公表している」と回答をもらった。

 

これを受けて、文科省にもメールで尋ねたところ「留年等で進級できなかった学生は、次年度以降、除外処理するのが正しい」と回答をもらった。

つまり、留年等経験した学生をカウントしたり、反対に確定後に除外したりしている一部の大学の算出方法は、明確に誤っている

 

今・前年度公表データ間で差異が見られる場合は、その旨記載している。

グラフが表示されず、これらの画像や類似マークが表示されている場合は、 更新を何度か繰り返してください

 

6年制薬学部留年率・留年者数ランキング

グラフと表の位置がズレててごめん(元データはズレてないから、俺のせいじゃないんだよ。見られない時はこちら)。

 

6年制薬学部留年率・留年者数推移

グラフと表の位置がズレててごめん(元データはズレてないから、俺のせいじゃないんだよ。見られない時はこちら)。

 

コメント

2024年2月4日記述

近年、一部の低偏差値大学薬学部の留年者数が減少している。

そのため、公表データを単純に見た志望者のなかには、留年者数がそれ程いない、注意すべき点のない大学に見えてしまうこともあるのかもしれないと思い、新たに入学者数と定員充足率に関するグラフを作成し、それら推移のグラフも作成した。

 

薬学部のより一層の不人気化については聞き及んでいたものの、実際のところどれぐらいのペースで入学者が減っているのかは俺も分からなかったが、グラフによる視覚化をしてみると、なんとなく見えてくる。

2020年~2022年の定員充足率95%未満の大学は25校程度だったが、2023年では30校が当てはまった。

これは、私大薬学部60校のちょうど半分である。

 

感想としては、全体的に見てみると、もう少し勢いよく進んでいるのかと思っていたので、割と緩やかなのかなー?といった印象をもつ。

しかし、部分的に見てみると、姫路獨協大学の2023年入学者数はわずか5人、定員充足率8.33%という驚異的な減少をしている。

 

姫路市人口52.1万人(2024年1月1日)の都市で、川口市(59.3万)、鹿児島市(58.7万)、八王子市(57.8万)、宇都宮市(51.3万)、松山市(50.2万)、松戸市(49.7万)、市川市(49.7万)と規模としては同等かと思う。

姫路市は、県都でも東京の衛星都市でもないものの、新幹線で20分強、普通電車でも1時間で大阪へ行ける、かなり利便性の高い都市だと思う。

大学と姫路駅も自転車で30分程度のようであるにもかかわらず、なぜこんなに不人気なのだろう。

俺の母校よりもよっぽど良い環境なのに。

 

そりゃ、ストレート合格率が低いとか諸々の理由はあるのかと思うが、にしてもである。

学費だって私大薬学部でとびきり高額であるというわけでもない。

よっぽど、地元や近畿圏での評判が悪いのだろうか。

そういえば、公立大化を断られていたっけか。

姫路獨協大学は、薬学部だけでなく、他学部も不人気なのだろうけどもったいない。

 

姫路獨協大学薬学部に入学したら、同学部同級生の友達を最大5人しか作れないというのは、ストレートで薬剤師を目指すことを考えてもなかなかきつい環境なので、もう少し学生数が回復してほしいところだ。

その上で、特待で通えるなら、これほどお得な大学もないように思える。

母校より断然良い環境に思えるけどなぁ。

 

過去のコメント

2023年1月31日記載
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2015年度(参考データ)などと比較すると、留年者数としてはそれほど多くはないものの、留年者率で高い数値を出す大学が増えているように見受けられる。

母校Fランク大学薬学部もそうだが、受験生の堅実な選択の結果、他のFランク大学薬学部や低偏差値薬学部は確実に学生数が減少している。

 

順天堂大学(千葉県浦安市)と沖縄県に薬学部が新設されると、恐らく、特別な事情がない限り、新たな薬学部が今後誕生することはなくなると思われるが、名門大学が不人気校を買収するなど、既存の薬学部をどうにか有効活用する道はないのだろうか。

カートに入れるより、自前で作る方が安上がりなのだろうか。

既存のにっちもさっちも行かなくなりつつある薬学部は、立地が微妙なのもデメリットだろうが、それでも、早稲田大学薬学部や、マーチ大学群の薬学部が誕生すれば、定員割れは確実に解消できるような気がする。

または、公立化か。

 

いずれにしても、学生数の変遷は、既存の法人による薬学部運営で学生数を増やすことが、もうできないのではないか?と思わせる程の勢いである。

 

がっかりしたぜ、文科省

詳細は「参考データ(2015年度~2019年度)」で示したが、各大学公表資料が、必ずしも、ストレート進級者数を示しているわけではないということに、とてもがっかりした。

また今回、可能な限り過去のデータを遡ることで分かったことだが、進級者数だけではなく、進級出来なかった理由欄(留年・休学欄と、退学・転学部等の欄)に人数を記載していた、過去の公表フォーマット(1校だけ、現在も過去のフォーマットで公表している)の方がより詳細だったことにもがっかりした。

現在のフォーマットは、過去のフォーマットよりも見やすくなったものの、情報量が減少している。

 

だからこそ、過去のフォーマット通りの公表を嫌がり、独自の簡素化した仕様で公表する大学が発生したことで、今のフォーマットとなったのかもしれない。

その点は文科省の頑張りの成果なのだろう。

 

しかし、留年等経験者を含んだ進級者数を、果たして、受験生が見たいと思うだろうか?

ちゃんとした大学の薬学部を目指す受験生も、Fラン大学薬学部も現実的な志望校に含まざるを得ない受験生も、通う前から6年を超えて通うことを想定しているはずがない。

受験生が気になることは、留年等することなく進級し、または、6年間で卒業することを目指した先人達がどのタイミングで留年等してしまったのか、そして、6年間で薬剤師国家試験を突破した人数や割合のはずである。

 

Fラン大学出身とはいえ、一応、薬剤師として働いたこともある俺が見ても、各大学公表資料の進級者数は、ストレート進級者数を示すものと思い込んでしまったのだから、「留年者等も含む数字であること」などといった但し書きもない中で、受験生だってそう思い込んで見てしまうのではないだろうか。

受験生は、浪人でもしなければ、各大学公表資料を2年以上追って見ることなどないだろう。

教育関係者でもないのに2年以上追いかけ続ける俺のような、とんでもない暇人でもない限り、分からんて。

 

元来、薬学部は数字を誤魔化す伝統文化が脈々と受け継がれている。

薬剤師国家試験合格率全国1位!などと宣伝する私立大学の、その内容を吟味してみると、国試合格見込みのない学生をことごとく留年させていたなどといったことは、もはや、一般社会にも広く知れ渡りつつある。

見かけ倒しの数字を追求し続けた結果、薬剤師国家試験の受験資格のみ携え卒業した者たちの数が増大し続け、彼らが、国試を受験し、不合格となり、出身大学の既卒合格率を下げ、その大学の新卒含めた全体の合格率も下げているのが現状である。

そして、それを見た受験生が、その大学を敬遠するという悪循環が確立してしまっている。

 

閑古鳥の鳴くキャンパスが増えつつある状況の中、「受験生が判断しやすいように」などといいながら、未だに誤魔化せる数字は誤魔化すための抜け道として舗装するための材料に用いて、この伝統文化を重んじる姿勢は、薬学部全体の信頼性のようなものを低下させ続け、当然、質の良い学生へと成長する見込みのある受験生からは見向きもされないだろう。


もうやめようぜ?そういうの。
いや、そりゃ当時の俺みたいな劣等生も悪いよ?
ろくに学力を身につけずに入学したんだから、大学からしたら質の悪い学生だったと思うよ。

でも、定員割れしていたからといって、大学側は学生として迎え入れるかを吟味した上で迎い入れたわけでしょ?

不人気校で、研究機関としての実績も乏しい私立大学だとしたら、いつまでも数字をこねくり回してないで、下手に下手に下手に出て、真剣に劣等生をこねくり回して、ちゃんと6年で卒業・国試合格させられるような学生を輩出することを何よりも追及するという王道で、6年制薬学部の社会的評価をあげてやるんだ!と鼻息荒く、意気込むような大学が、現状、見られないことは実に嘆かわしい。

文科省は、抜け道の舗装はもういいから、王道の舗装をしないといけないんじゃないの?

 

文科省にはがっかりですよ。

2022年2月9日記載
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どの年度も、お前いつもその位置いるなの大学があったのではないだろうか。

いつも左側にいる大学は低偏差値大学が多い。

そういった大学出身者からすると、低偏差値大学への進学は「やめとけ!!」と言う。

ただもし、全額学費免除の特待生になれる場合は考慮する必要がある。

 

意外に思ったのが、4年や5年進級時に、東京薬科大学京都薬科大学といったちゃんとした大学が上位にランキングされたこと。

ちゃんとした大学の薬学部へ入学出来てるわけだから、留年して若い時代を失うのはその時は良くても後々辛いので、ちゃんと進級しよう。

 

2015年度(参考データ)などと比較すると、留年者数としてはそれほど多くはないものの、留年者率で高い数値を出す大学が増えているように見受けられる。

母校Fランク大学薬学部もそうだが、受験生の堅実な選択の結果、他のFランク大学薬学部や低偏差値薬学部は確実に学生数が減少している。

 

締め

きっと、受験生のためになるであろうグラフも示したし(打ち間違えているかもしれないので、気になる大学のデータは文科省・各大学のデータを再確認してください)、ごちゃごちゃコメントもしたので、文科省、各大学への報告をし、一言添えて締めることとする。

2024年2月4日記載

「質の高い入学者の確保と教育の質の向上に向けてのフォローアップ」に基づく各大学の情報の公表状況の各大学ページリンクについて(参照日2024年2月4日)

Fラン大卒薬剤師現無職の俺としては、ちゃんとした大学であっても薬学部は基本的にお勧めしない。

 

過去の締め

2023年1月31日
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  • 「質の高い入学者の確保と教育の質の向上に向けてのフォローアップ」に基づく各大学の情報の公表状況:文部科学省の各大学ページリンクについて(参照日2023/1/31)
    • 公表内容が素晴らしい大学
    • リンク間違い
    • リンク切れ
    • 2022(令和4)年度未公表
    • リンク先へ行ってもデータがないか、たどり着くまでめんどい
      昨年と比較すると、直リンクではない大学の割合が増えた。
      複数年公表していない大学は、直リンクにすべきである。

      • 東京大学
        「入試・進学情報」の「※東京大学における「薬学部6年制学科における修学状況」(令和4年5月1日現在)」

      • 富山大学
        ページ下部「修学状況、薬剤師国家試験合格者数」

      • 岩手医科大学
        「修学上の情報等」の「入学年度別進級者数、標準修業年限内卒業者数・国試合格者数及び率、卒業留年率(薬学部)」

      • 奥羽大学
        ページ最上部「情報公開」→「アドミッションポリシー」の「薬学部フォローアップ状況」
        本当はこのページを直リンクすべき
      • 日本薬科大学
        「入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及び~」の「各年次の進級者数、入学者に対する標準修業年限内の~」

      • 帝京平成大学
        ページ下部「各大学における入学試験・6年制学科生の修学状況等」の「薬学部における修学状況について」

      • 東京理科大学
        ページ最下部「受験生の皆様へ」の「東京理科大学薬学部の6年制学科(薬学科)における修学状況など」
        全大学の中で、最も分かりにくい場所に位置している。

      • 北里大学
        「教育トピックス 」の「薬学科における入学年度別修学状況」

      • 東京薬科大学
        「4.入学者の受入方針、 入学者数・在校生数、 卒業・就職状況など」の「令和4年度 薬学部6年制学科における入学年度別の修学状況」

      • 武蔵野大学
        ページ中段右「文部科学省の入学状況調査結果」

      • 帝京大学
        「学生定員・在籍者数・入学者」→「薬学部 入学年度別の修学状況」

      • 湘南医療大学
        「Ⅱ修学上の情報等」の「薬学部6年制学科における修学状況」

      • 新潟薬科大学
        「4 その他」の「大学情報(PDF)」

      • 広島国際大学
        ページ下部「情報公開」の「修学状況等」

      • 国際医療福祉大学福岡薬学部
        ページ中段「文部科学省の入学状況調査結果」
2022年2月9日~同年5月5日までの記載
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  •  薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて
  • 2022年3月1日追記
    薬学部における修学状況等:文部科学省の各大学ページリンクについて、一部変更されていることを確認した。
    上記の報告が功を奏したのか、見てくださった方が文科省に報告されたのか、まさかとは思うが、文科省の方がこんな場末のブログを直接見てくださったのかは分からないが、いずれにしても、文部科学省高等教育局医学教育課の皆様の、薬学部の実態を受験生やそのご家族に伝えたいという、心意気を陰ながら応援すべく、ここにその旨記すこととする。

    • リンク先間違い→改善
    • リンク切れ→改善
    • リンク先が2020(令和2)年度のデータ→岡山大学以外改善(2022年5月5日岡山大学も改善を確認)
    • リンク先へ行ってもデータがないか、たどり着くまでめんどい→基本的に直リンク化へ改善 
      • 日本薬科大学

        「入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及び在学する学生の数~」(4つ目のブロック)→「各年次の進級者数、入学者に対する標準修業年限内の卒業者及び~」

        多くの大学は直リンクが基本で、少ないながら、直リンクではない大学もあるのだが、例えば、医療創生大学や東京理科大学は、クリック後、目的のリンクまでのスクロールが誘導される。
        日本薬科大学はなおもいささか不親切で、リンク先ページに不要な情報も多く、他の大学が改善したことから、現状、際立ってしまっている。

         

    • ググっても2021(令和3)年度データがない→各大学ページリンクから参照できるよう改善(岡山大学以外→2022年5月5日改善を確認) 
      • 岡山大学
        国立大学なので、そもそも、統一フォーマットによる公表など不要といってもいいのだが、とはいえ、他の全大学が統一フォーマットによる2021(令和3)年度データを公表しているので、足並みを揃えた方が良いかと。
        その上で、独自フォーマットによる公表も継続すると良い。

        岡山大学が2021(令和3)年度データを公表したら、ランキンググラフを反映させようと思っている。
        (2022年5月5日追記)
        岡山大学がデータを公表したので、ランキンググラフ更新。
      • 福岡大学
        新たなリンク先ページから、恐らく、同大学の2021(令和3)年度データは以前から公表されていて、俺が見つけられなかっただけかと思われる(「site:https://www.pha.fukuoka-u.ac.jp/ 修学状況」でググっていた)。
        すみませんでした(もしかすると、指摘した他の大学も公表されていたのかも…)。

  • 2022年5月5日追記
    全大学統一フォーマットによる公表を確認。
    東京大学の「令和元年入学、3年次進級者数」が空欄となっているが、そろそろ2022(令和4)年版が公表されるものと思われる。

 

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