ゴクツブシさんのコメント

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Fラン大薬学部卒、留年経験者が伝授、留年しないためにすべきこと

前回の続き。

「薬学部 留年しない」でググって出てくる、留年しないためにすべきことをそれらしく書いている文章では触れられていない、具体的解決策を提案する。

 

解決策

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「精神的な距離」を根本的に無くしたり、短くしたりする解決策はない。

いや、あるのかもしれないが、当時も今も、俺には思い浮かばない。

また、「精神的な距離」の実体は人それぞれに存在するものだから、したがってもし、解決策が存在するとすれば、それも人それぞれに存在する。

つまり、自分自身で見つけなければならない。

 

俺が提案できる解決策は「物理的な距離」を根本的に短くする方法ということになる。

これは薬学部に限らず、全Fラン大学生が実践できる方法である。

もちろん、真っ当に講義を受講し、実りある大学生活を過ごすことに注力していれば、そもそもこの方法は不要かもしれない。

そうではなく、

 

「最大限楽をして、留年する危険性を下げたい」

 

と願っている劣等生が対象である。

だから、薬剤師国家試験に合格するための方法ではなく、あくまで留年する危険性を下げることを第一に考えた方法であるということは留意してほしい。

 

資料のデジタル化

他の大学・学部は分からないが、母校Fラン大薬学部は多くの資料を配布してきた。

これを全て揃え、メモなど記載漏れなく、きちんと整理整頓されていることこそが、「物理的な距離」を短くする根本的解決策となる。

 

保育園や幼稚園や小学校低学年の時に言われていた、「お片付けしましょう」の大切さを、Fラン生の頃も、国家試験浪人生の頃も、今も本当に痛感している。

 

Fラン生、国家試験浪人生時代問わず、特に女子学生に多かったのだが、分からないところを何の気なしに聞いた際、「それは、青本(タウンページのような薬剤師国家試験参考書)のこの辺りにある」と言いながら、目次や索引など全く使わずに、おおよそのページを開いて見せてくれた。

国家試験に合格した年は、俺の中で最も薬学的知識が豊富に備わっていた時だったといえるが、その時ですら、彼女たちのような整理整頓された頭の中の知識や、そもそもの知識量など、到底持ち合わせていなかった。

 

彼女たちと俺とのこのとてつもない違いから、幼少期の物理的なお片付けを身につけることが、きっとその後、知識的・思考的なお片付けにもつながっていくのだろうと確信に近い思いを抱いた。

だから、幼少期からそのような感覚を培った健全な学生なら、冒頭に示したことのみで解決策となる。

 

しかし、俺はそれだけでは不十分だった。

だからこそ、留年し、国家試験浪人した。

不十分さを莫大な金と時間をかけることによって解決した。

そうではなく、金も時間もなるべく少なく抑え、根本的に解決するにはどうしたらいいか。

それは、「勉強に必要なものを全て揃え、メモなど記載漏れなく、きちんと整理整頓」の冒頭部分の後に、

 

"必要となった時、膨大な情報の中から、必要な情報へだけ、簡単にアクセスできること"

 

を加えることで、「これを勉強すべきなのに、詳細に触れられた資料が全然見つからなくて、あーー、冷静になるためにも一旦ベッドへ行き、頭をクリアにするところからやり直そう」などといった、それまでの儀式を逆行することもなく、もしくは、その頻度が大幅に減り、根本的解決策となる。

その解決策を構築するための具体的な手段として、資料のデジタル化を強く提案する。

 

デジタル化と閲覧に必要な物

  • ScanSnap(スキャナー)
    最新上位機種は5万円近くする。
    高いが留年した際の金額と比べたらタダみたいなものである。
    新品で購入しても良いし、中古で購入しても良い。
    紙資料を高速でスキャンし、テキスト検索可能なPDF形式としてデジタル化できる。

  • Surfaceなど、タブレットモードになるPCや、iPad

    これも高額だが留年した際の…。
    リモート講義や、レポート作成など、大学生活にPCは必須だろう。
    もし、大学指定のPCでなくても問題ないのなら、初めから高スペックなタブレットモードになるPCを購入すべきだ。
    タブレットモードにならない大学指定PC購入必須の場合、iPad(中古でも良い)でも良い。
    PCやiPadで、デジタル化した資料の閲覧と、デジタルノート作成を行う。

  • OneNoteなどのノートアプリ

    OneNoteMicrosoft製の無料ノートアプリ。
    使い方はYouTubeで詳しく取り上げられている。
    自分に合うものがあれば、これでなくても良い。

    PCやiPadなどから、テキスト検索可能なノートを作成する。
    OneNoteの場合、許可したユーザーに対して自分のノートを共有することもできるので、過去問を貰う際の交渉材料に用いても良い。

 

手順

  • 講義に出席

    当然である。
    と言いたいところだが、「精神的な距離」を理由に休まざるを得ないこともあるだろう。
    休まないことが一番なのは言うまでもないが、心の健康のためにやむを得ず休んでしまった際は、必ずその日付と講義名を記録し、あと何度休むと単位認定試験の受験資格を失うかまで記録しておく。
    頻繁に見返す必要が出てくるので、例えば、Googleカレンダーなどに記録しておくと良い。

    講義に出席した場合、真剣に聞くことが一番なのは言うまでもないが、恐らく、昼食のことを考えたり、ぼーっとすることで心の健康を維持したりで忙しいだろう。
    多忙な中で必ずすべきことは、配布資料と教科書のつながりを記録すること。
    具体的に、「配布資料1枚目上段は教科書P24の3行目~」など、配布資料が教科書のどことリンクしているかを記録する。

    教科書と配布資料を使用する講義(が母校ではほとんどだった)の場合、教科書には定理や定義が、配布資料にはかみ砕いた解説や例題などが、掲載されていた。
    配布資料で理解できない際は教科書に立ち返ったり、単位認定試験では定理や定義を問われることがあったりするので、教科書と配布資料はリンクさせておく。

    真面目な友人自身が自主的に実践したくなるように、教科書と配布資料のリンクのさせ方、リンクの意義を魅力的に伝えることができれば、講義を休んだ際のあなたの手間を減らすことができるだろう。
    Fラン大学の場合、複数の真面目そうな友人に伝えることが大切である。

  • 資料のデジタル化

    配布資料を紛失する前にScanSnapでデジタル化する。
    毎日実施することが一番なのは言うまでもないが、1週間や2週間に1度など、定期的に実施できれば何でも良い。
    動画、テレビ、音楽などを見たり聴いたりしながら、淡々と作業すれば良い。

    デジタル化済み配布資料はメモ用紙にしたり、部屋を綺麗に保つという意味で、廃棄したりしても良いと思う。

    試験前に掃除してしまうことがあるなどということをよく聞くが、部屋でも配布資料でも、散らかっていると本当にそれだけでエネルギーが吸い取られる。
    能動的な作業なら、部屋などが散らかっていても、問題なく行うことができることもあるが、留年するかしないかを心配するような劣等生など、十中八九受動的な作業なわけだから、デジタル化による配布資料の整理整頓だけでなく、部屋も綺麗に保つことが、留年の危険性を下げることにつながる。

    部屋の整理整頓に比べれば、PC内の整理整頓の方がまだ簡単だろう。
    きちんとフォルダ分けし、保存しておく。
    誤って削除すると大変なことになるので、外付けHDDやクラウドサービスを用意して、バックアップしておくことを奨める。

  • ノート作成

    ノートアプリに、講義でメモしたこと(教科書と配布資料のリンク記録)や、デジタル化済み配布資料を貼付けるなどして、ノートを作る。
    講義でメモしたことは、綺麗に手書きされていれば、ScanSnapによるスキャンで、自分で打ち込まずしてテキスト化できるかもしれない。

    教科書と配布資料のリンクは大事だと書いたが、教科書と配布資料を何度も行ったり来たりすると、単位認定試験前の未来の自分のやる気が下がってしまうだろう。
    だから、試験前の自分のやる気が下がらないようなノートとなるように、少しだけ考えて作る(とはいっても、動画など見ながらの作業で問題ない)。
    具体的には、デジタル化済み配布資料と、スマホなどで撮った教科書を、ノートの同じページに貼付け、検索用タグとなるようなキーワードを打ち込み完成とする。
    すると、そのノートを確認するというわずかな手間で、教科書も配布資料も確認できる。

    試験前の気力のブレーキとなりかねないめんどくささを、作成したノートによって、1つ1つ取り除くことができれば留年の危険性は下がる。

    また、歯抜けになっている配布資料全てが揃うまで、ノート作りをしないなどということがないよう、あるものから作るよう心がける。
    デジタルノートなら、順番を変えたり、間に差し込んだり、おちゃのこさいさいなのだから。

  • 過去問収集

    単位認定試験1ヵ月前程度になると、先輩と交流のある情報通が過去問を仕入れてくる。
    中には、こちらも何か見返りを渡さないと、過去問をくれない情報通もいる。
    そのような時に、デジタル化した配布資料を共有するも良し、まとめたノートを共有するも良し、交渉材料に使うと良い。
    特待生を維持するためにライバルをできるだけ少なくしたいなどといった理由が無ければ、売れる時に恩は売っておけ。

    最も、過去問をくれない情報通の過去問も、しばらくすれば、どこかしらから流通するようになるので、集められるものから集め、最後に回しても良い。

    言うまでもないことだが、過去問を貰える程度の人間関係構築作業は、当たり前にしなければならないことだ。

  • 不足した配布資料集めとデジタル化

    過去問収集と同じタイミングで不足配布資料収集も開始すると効率的。
    あらかじめ記録しておいた休講日、講義名から必要な配布資料を伝えよう。
    様々な科目の大量の配布資料が一気に集まるだろうから、さっさとデジタル化することを勧める。
    合わせてノート作成も済ませる。

  • 試験対策

    Fラン大の試験対策は、少し時間をかけて、過去問をじっくり解き直すだけで、ほぼ単位修得となる(でも、「精神的な距離」がそれを阻む)。
    そこに、デジタル化した資料が加わる(「物理的な距離」を短くした)ことで、確実に単位修得できる環境が構築される。

    あとは、「精神的な距離」を緩和する儀式をどれだけ早く終わらせられるかが勝負となる。


ここまでお膳立てしてもなお、どうにもならないという場合は、莫大な金と時間をかけるか、諦めることも含めた大幅な軌道修正を検討するしかない。