↑ザ・ノンフィクション 2023年6月25日(日)放送
「夢を追うタクシー ~目的地はまだ遠くても~」
へのコメント。
取材対象は2人の男女
それぞれ、タクシー運転手をしながら夢を追う、"中年”の話だった。
中島由依子(35)さん
- 特別夢はなく、短大卒業後、フリーター
- 28歳で地元、奈良のモデル事務所入り
- 34歳でミスFLASH2022ファイナリスト選出
- FLASHの表紙に掲載されたことが強烈な成功体験となり、上京
- グラビアアイドルとしての仕事はなく、素人カメラマン相手の撮影会(それも閑古鳥)
- 本当の目標は、歳を重ねても味の出るような女優として売れること
- ノーギャラで舞台に出演し、下積み中
- 若さでは勝負できないので、グラビアアイドル以外のキャラ付けのため、タクシー運転手(それだけでなく、芸能活動との融通が利くところも気に入っていそう)
- 2023年1月、36歳を迎えた
- 社長と会社の好意で、タクシーのエンジンルームの上に寝そべって、グラビア撮影
本日の14時放送です😊 https://t.co/PbSf3l5Php
— 中島由依子 (@yuikogozen) 2023年6月24日
仲田泰浩(31)さん
- 高校生の頃、声優に憧れるも目指す勇気なし
- 高卒後、フリーター
- 23歳(?)で岡山から訪阪し、岡山と大阪の声優学校へ(拠点は岡山?)
- 高齢者から指名が入る程、物腰柔らかい
- 免停で30日休職
- 復帰後、すぐに免停で休職
- 元々患っていた、治る見込みのない緑内障が悪化
- 収入的に免停明け後、タクシーに戻りたい旨を会社に相談するも、難しいのでは?との回答
- いつか、目が見えなくなるかもしれないという期限を意識したことで、スルーしていた志望度の低い声優の仕事にも、果敢に応募
35歳には到底見えない
可愛かった。
画面越しでは、20代中盤でも通用する若さとルックスに見えた。
2人とも夢を追う傍らでのタクシーの仕事だが、嫌々やっている風には見えず、好感を持った。
ザ・ノンフィクションでたまに見受けられる、何とも言えない人の感じは一切なく、2人は、タクシーで食い扶持をつなぎながら、輝かしい夢へ向かって、とりあえず進んでいるようには見えた。
しかし、だからといって、2人(特に中島さん)と同世代の俺が、「俺も2人のように頑張るぞ!」とか、「2人から勇気をもらった!」などというような、前向きな気持ちにはならなかった。
偶然、ラテ欄で見つけ、すぐさま録画予約していた時に抱いた予想の通りだったからだ。
これは、
トランスエイジだ
今日の多様性は留まるところを知らず、日夜、興味深い概念を次々と生み出し続けているが、その一つにトランスエイジというものがある。
トランスエイジは、実年齢と自認年齢に差異が生じている状態のことで、トランスジェンダーなどと同様に、社会が重視すべきは自認年齢だという、宗…違った、信仰概…あれ?、新興概念である(キーボード買い換えようかな😅、いやでも、遠くない未来、医学的に疾患として証明されるかもしれないからね)。
中島さんも、仲田さんも、そして、俺もトランスエイジなのだ。
いや、厳密にはトランスエイジではない。
2人とも実年齢=自認年齢であることは見受けられたし、俺もそうだ。
我々は気づき、そして、動くことが、どうにも年齢と合っていなさそうなのだ。
ドリームトランスエイジャー
中島さんは、21歳で短大を卒業。
地元のモデル事務所に所属したのが28歳。
7年間(仲田さんも5年間)、さまよっていたのだ。
35歳でも20代中盤レベルに見受けられる美貌を持っているのだから、きっと、20代でも魅力的だったと強く推察できる。
28歳ではなく短大入学時の18歳の時に気づき、事務所に所属し、動き出すのが普通なのだろう。
いや、それでも遅くて、女優を見据えてのグラビアアイドルなら、中学生ぐらいから色々と動くべきなのだろう。
自信がなかったのだろうか?
仲田さんは自信がなかったとのナレーションがあった。
中島さんはそうじゃないと思う。
本当に、単に、何も考えていなかったのだと思う。
フリーターで色んなバイト経験して、上手くいけば割の良さそうな、モデルというバイトを見っけ。
散々、可愛い可愛い言われてきたし、お試しで、大阪や東京ではない、地元の事務所を受けてみて、ダメなら別のバイトでもいっか。
地元の事務所でも、ちょこちょこ美味しい仕事あって良いけど、実際、私の実力ってどんなもんなんだろ。
試してみるか。
34歳なのにFLASHのベスト10に選ばれた私って、実は結構凄いのかも。
もしかすると、本気に至った時の実際の年齢はもう少し若かったのかもしれないが、こんな感じだったのではないだろうか。
もし、仮にそうなら、俺はより親近感を抱く。
厳密には、どんよりした気持ちを携え、そうだと決めつけながら見ていた。
俺の場合は、薬剤師の仕事が嫌になり、絞り出して、あくまで自分の勝手な思い込みのなかだけで、向いていそうな異業種へ行きたくて、20代中盤の人なら許され、また、受け入れてもらえそうなことを、今の年齢でしている。
当然、今の年齢では一般的に許されず、また、現に受け入れてもらえていない。
彼女と違って、夢なんかではなく、到達難易度も低く、また、嫌なことから逃げるため、絞って絞って、やっと出た絞りカスにしがみついているような、俺からの親近感を中島さんが知ったら、とても嫌な気持ちになるだろう。
しかし、今、抱いている夢や、やりたいこと、あるいは、思考していることと、今の我々の年齢との間には、いくつかの大きな階層のようなもので隔たれているかのごとく、少なくとも世間一般には全くもって合っていないように見えているのが、2人であり、俺である。
残念ながら共通してしまっているのではないだろうか。
俺の今の状況は、実年齢-10歳ぐらいの行動なのでは?と、最近よく思っているのだが、2人はどう思っているのだろうか。
さまよっていた時のことを思い返す夜もあるのだろうか。
親近感を抱いている俺は、中島さんに対して、純粋に「女優になれたら良いね」とは思う。
しかし、それだけではなく、親近感を脱ぎ、他人にだけはいっちょ前に向けることのできる客観性で取り繕った俺は、また別のことを思う。
「いや、もうさんじゅ…」
の「いや、」あたりで、もう一人の俺が、馬子にも衣裳で偉そうな俺に
『今、彼女に対して思い終えようとしていた偉そうな思い、そのままお前にも当てはまるぞ』
ととんでもないスピードで返される。
結果、本当に純粋に嘘偽りなく「女優になれたら良いね」としか思わないし、思えないのである。
さて、ChatGPTに
「夢や、やりたいことを自覚するのが一般的な年齢よりも到底遅く、その遅い年齢のまま、それらを目指す人のことを指す造語を作るとしたら、何が良いでしょうか?」
と尋ね、提案してもらった。
回答を見ていると、やはり「トランス」と「エイジ」と、さらに「ドリーム」は外せないなという思いが湧き立ち、これらを含めて再提案してほしい旨伝えたところ、下記の回答が返ってきた。
- トランスエイジドリーマー(Trans Age Dreamer)
- トランスドリームエイジャー(Trans Dream Ager)
- トランスエイジドリームクエスター(Trans Age Dream Quester)
- トランスエイジドリームパイロット(Trans Age Dream Pilot)
- トランスドリームエイジシフター(Trans Dream Age Shifter)
- トランスエイジドリームナビゲーター(Trans Age Dream Navigator)
- トランスドリームエイジエクスプローラー(Trans Dream Age Explorer)
- トランスエイジドリームマーチャント(Trans Age Dream Merchant)
- トランスドリームエイジシーカー(Trans Dream Age Seeker)
- トランスエイジパッションエクスプレッサー(Trans Age Passion Expresser)
これを受け、我らは
Dream Trans Ager(ドリームトランスエイジャー)
であると自負し、今日から胸に刻もうと思う。
異論があれば受け付ける。