ゴクツブシさんのコメント

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「心躍らぬアマゾンの薬局業界参入報道」へのコメント

medical.nikkeibp.co.jp

↑へのコメント。

 

記事の内容は、

  • アマゾンが来たら、今ある薬局は、スーパーやコンビニの台頭で商店街にあった酒屋や電気屋がたどった道と、同じような道を歩むことになるだろう。
  • 社会保障費や、国内の薬局に落ちていた医療費を外資がもってっちゃって、税収だって減っちゃうぞ。
  • 利便性を求めるだけでなく、今を守ることも重要なのでは?

みたいな、悲観的な内容だった。

外資がとはいうが、それならば、楽天なら歓迎していたのだろうかw。

まあ、この記事の筆者は薬局の経営をされているので無理もないが、それにしても、患者様視点の記載が一言もないのにびっくりした。

患者様からしたら、利便性の良い選択肢が増えることは良いことに決まっている。

ただ、中長期的に見て、街の薬局が潰れに潰れたら不便になる危険性はあるけどねぐらいのことを言っても良かったのではないだろうか。

 

下記の2つの記事の筆者(同一)の方が、アマゾン参入について、前々から複数の記事を書き、今後の心配をしつつも、しかし、前向きに何をすべきかを考えていそうだと読み取れる。

medical.nikkeibp.co.jp

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スーパーやコンビニの台頭で数を減らすこととなった酒屋や電気屋を、今後の薬局の歩む姿として重ねているが、これは、かつての酒屋や電気屋の店主が知ったら怒ると思う。

なぜなら、薬局は、調剤基本料などで薬局間での支払額の差が出はすれど、薬剤費でアマゾンと戦う必要がないからだ。

調剤基本料などの薬局間の差にしたって、そもそも、差が出ること自体を患者様がそれ程詳細に知っているわけではない。

店舗間での価格差を厳しく比較される、酒や電化製品とは違う。

なのに、なーに甘っちょろい事抜かしてんだと。

ビール瓶で元酒屋店主に殴られるかもしれないw。

 

また、なぜ日本医師会の付属機関がごちゃごちゃ言っているのかわからないが、

www.jmari.med.or.jp

上記のレポートによると、小売業平均から見て、調剤薬局は稼ぎ過ぎていると言いたげだ。

医薬分業が「患者にとってのメリットが感じられない」という指摘もある中

とまで書いているw。

国内の仕事仲間からもそう見られているわけだから、世界的企業Amazonから見ても、今の調剤薬局業界は甘っちょろいサービス内容の割にコスパの良い商売をしていて、かつ、俺らが今から入っても勝てる見込みあるなと思われているからこそ、参入されてしまう面も多分にあると思う。

 

アマゾン参入で期待されていることの一つに、在宅医療などではない、単なる薬の宅配があげられると思うのだが、既存の薬局が、そういったような、患者様から特に喜ばれそうなサービスをこれまで行ってきただろうか?

調べてみると、現在、宅配をメリットに打ち出している薬局が存在するものの、その数は本当に微々たるものだった。

日本には、6.1万店(令和2年)もの薬局があるにもかかわらず。

 

コロナ以前の服薬指導は対面であることが求められていたが、診察後、帰りに薬局へ処方せん原本の提出をしてもらい、後で、薬剤師がその患者様宅へ訪問し、薬の配達と服薬指導をそのお宅で、対面でするということを売りにする薬局があったって良かったはずだ(いくらかの配送料を手数料として貰ったって良い)。

でも、そんな薬局がほぼ無かったのは、調剤報酬点数として算定できない、つまり、(手数料をもらったところで大した)金にならなかったからだ。

他のサービス業は、直接金にならないことでも、競争を有利にするため、時にはしなければならないこともあるだろうが、調剤薬局(だけでなく、病院も)は基本的に点数にならないことはしてこなかった。

そういう薬局が多かったはずだし、体感としてもそうだった。

 

ところが、アマゾンは直接金にならないところを強みとし、それを既存の薬局は脅威に感じている。

色んな業種が何年も前にアマゾンに参入されていたのだから、考える時間はあったと思うのだが。

 

アマゾン参入は、利便性の向上だけでなく、例え、調剤薬局による法人税収が減少したとしても、それ以上の医療費削減に貢献するかもしれない。

さらなる利益追求のために表向きはそれらしい理由をこさえて、医師会に対し、一部処方せん医薬品の処方権を薬剤師に開放するよう、既存の調剤薬局・ドラッグストア業界や薬剤師会では到底引き起こせない、喧嘩を吹っかけるかもしれない。

いや、直接医師会と喧嘩こそしないものの、アメリカでの利便性を日本国民に知らしめ、国民に言わせるように一大ムーブメントの火つけ役になるかもしれない。

さすがに処方権は夢物語にしても、既存の調剤薬局・ドラッグストア業界や薬剤師会にはできない、医師会を黙らせつつ、処方せん薬のOTC化の拡充とそのスピードの速達化が進むかもしれない。

また、医療のデジタル化は確実に進むと思われる。

 

アマゾン薬局で日本の薬局業界がどのようになるか、ちょっと興味深い。

心躍れる就労条件なら、就職も検討しようと思う。